わが子には他の子と違う特性があって、育てにくいと悩んでいませんか?発達障害の子や育てにくい特性がある子の子育ては、一筋縄ではいかないことも多いでしょう。
しかし、適切な対応をすることで自分の能力を最大限に発揮し、社会で活躍できる可能性があります。
そこで今回は、先日開催した「発達障害の子育て勉強会」の内容を振り返りながら、発達障害の子どもと向き合う際の大切なポイントをお伝えしましょう。
間違った対応をしてしまうと、子どもが自己肯定感を失い、うつ状態になってしまうこともあるので注意が必要です。
目次
発達障害の子育て勉強会の様子
2025年2月9日に公認心理師の小井出博文先生と一緒に「発達障害の子育て勉強会」を開催しました。
ありがたいことに参加者数は100名以上、アンケート結果は満足度94.2%(100点満点中80点以上を満足として計算)と、多くの方にご参加いただき大変温かいお声をいただきました。具体的には、
対応の仕方について勉強になりました。具体例があって分かりやすく、関与と見守りの違いも理解できました
これまで子育てで取り組めていなかった実例を知ることができ、今後試してみようと思いました
というお声を多数いただきました。もちろん、改善すべきお声もいただきました。
不登校の対応についてもっと知りたかったです
セミナーが少し長く、途中で集中力が切れてしまいました
などです。来年度開催する場合は、今回いただいたアンケート情報を参考に、よりわかりやすく、参加者のニーズに合わせた内容を提供できるよう改善していきます。
発達障害の子どもの特性に応じた対応法
ここからは、勉強会でもお伝えした「発達障害の子ども向け子育てテクニック」ご紹介しましょう。
1つ目は「子どもの特性を環境に合わせること」です。発達障害など他の子と違った特性がある子は、大きな音や急な予定変更があるとパニックになりやすい傾向があります。
この場合、パニックになる特性を直そうとするのではなく、パニックを起こしやすい環境を避ける工夫をすることが大切です。
2つ目は「子どもに合った伝え方をすること」です。発達障害や他の子と違った特性がある子は、「相手の気持ちや距離感を把握するのが苦手」という傾向があります。
とはいえ、話すときに近づきすぎてしまう子に「近づきすぎるのはダメ!距離をとりなさい!」と言っても伝わりません。
そこで「この距離とこの距離、どっちが話しやすい?」と物やイラストで実際に提示しましょう。伝え方を工夫することで、子ども自身の理解につながります。
第三者の力を借りて、必要なら検査を受けてみよう
発達障害の子育ては、親だけで抱え込むではなく、誰かの力を借りることも大切です。
公認心理師やスクールカウンセラーに相談したり、発達障害専門の医師や心療内科のサポートなど、周りの専門家の力を借りましょう。
お子さんが「他の子と違った特性があり、育てにくい」と感じる場合、一度検査を受けてみるのもおすすめです。
その際、「発達障害」という診断を受けて公的な支援を受けたい場合は「心療内科」、検査はしても正式な診断を受けたくない場合は「公認心理師」に依頼するのがいいでしょう。
子どもによっては、ADHD,ASDなどの診断を受けるとネガティブに感じてしまうことがあります。
その場合は、公認心理師に検査だけしてもらい特性を理解することで、今より子育てが楽になります。
現在はアーカイブ形式で参加可能
今回の勉強会ですが、次に行うのは早くても1年後です。そこで現在は、アーカイブ動画を視聴する形で参加できます。
- 発達障害や他の子と違った特性があるの子どもとの向き合い方
- 子どもが安心できる環境の作り方
- 日常生活で使える具体的な子育てテクニック
>> 発達障害の子育てセミナー視聴はこちら
明日ですが、「子どもが絶対守れるルールの作り方」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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