「実力テストの勉強法がわかりません」
「模試の勉強法がわかりません」
「全国学力調査の勉強方法がわかりません」
こういった相談をよくいただきます。これらはまとめると、習熟度テストと呼ばれています。では習熟度テストとは、どのように勉強をしていけば良いのでしょうか?
実は、そもそも勉強しなくて良いテストも含まれています。そこでこの記事では、習熟度テストとは何か?勉強したほうが良いのか?もし勉強するならどのように進めれば良いのか?について解説します。
なお、習熟度テスト以外の定期テストの勉強法については、以下のページで解説しているので、併せてチェックしてみてください。
>>中学生の定期テスト対策法をまとめたページ
目次
習熟度テストとは何か?実は勉強しなくていいって本当?
そもそも、習熟度テストとは何でしょうか?一言で言うと「範囲がものすごく広いテスト」です。よくあるのが、
- 学期始めに行われる実力テスト
- 北信テストなどの模試
- 小学校6年生と中学3年生で行われる全国学力調査
例えば全国学力調査の場合、多くの学校で、内申点に含まれません。学校の先生たちは立場上「多少は含まれるよ」と子どもたちに伝えるのですが、通常多くの教科では内申点に入れていません。
こういったテストは、わざわざ気合を入れて勉強しなくて良いのです。
一方、学期初めに行われる実力テストは範囲が広いのですが、内申点に含まれる学校が多いです。そこで、実力テストについては気合を入れて勉強しないといけません。
まとめると、内申点に含まれるテストはしっかり勉強する。含まれないテストは気合を入れて勉強しないという形がおすすめです。
内申点に含まれるかどうかの見極め方
では、内申点に含まれるかどうかってどのように見分ければよいのでしょうか?一番良い方法は、学校の先生に質問することです。どんな先生であっても、なかなか嘘をつくことができないので、
- 確実に含まれるテスト⇒含まれるから勉強しなさいと伝えてくれる
- 含まれないテスト⇒嘘は言えないので、多少は入るよと濁してくる
子どもからの問い合わせに対しては濁すことができても、大人からの問い合わせについてはなかなか濁すのが難しいからです。もちろん、内申点に含まれないといっても、多少は勉強しないといけません。
その方法については、この後説明します。
内申点に含まれる実力テストの勉強法(中1、中2、中3とも共通)
では、習熟度テストの中でも、高確率で内申点に含まれる実力テストの勉強法についてまとめます。そもそも実力テストとは、学期の最初に行われるテストです。
学校によってどれだけ内申点に含まれるかは異なるのですが、たいてい50%から100%の点数が含まれます。
50%含まれるというのは、実力テストが100点満点だった場合、50点満点にして計算されるということです。通常の定期テストに比べると、割合は減るのですが、それでも内申点への影響はかなりあります。
では、どのように勉強すれば良いのかというと、主に行うのは次の2つび学習です。
長期休みに出された課題を勉強する
例えば夏休み明けに実力テストが行われるとします。この場合、夏休みの課題を勉強しましょう。多くの学校の実力テストで、夏休みの課題から50%ほど出題されるからです。
やり方としては、夏休みの課題を完璧にマスターする。ただこれだけです。最低でもワークを3回ほど解きなおせば、8割ほどは覚えられると思うので、計画的に進めていきましょう。
なお、残りの50%については、今までに習ったすべての範囲から出題されます。
これらを勉強しようと思うと、とんでもない時間がかかるので、勉強しなくてOKです。
高校受験対策を進める(中3のみ)
3年生の場合、夏休みに高校受験の勉強も進めていると思います。高校受験対策というのは、中学校3年間の全ての内容を勉強することです。つまり、受験勉強=実力テスト対策になるのです。
とはいえ、新たに勉強を行う必要はありません。今まで続けてきた受験勉強をそのまま続けていけば良いのです。それで、得た知識で解けるレベルの問題だけ、解くようにしましょう。
なお受験対策の仕方については、以下のページに詳しくまとめてあります。よかったら参考にしてみてください。
>>すぐに偏差値が上がる高校受験対策法をまとめたページ
学年別!模試や全国学力調査などの勉強法
次に、模試や全国学力調査など、内申点に含まれない習熟度テストの勉強法をまとめていきます。冒頭で述べたように、内申点に含まれないテストというのは、力を入れて勉強する必要はありません。
たいてい模試の前後に、内申点に含まれる定期テストが行われます。そちらに力を注ぐようにしてください。とはいえ、無勉強でテストに臨むのも良くないので、最低限以下の勉強だけは進めておきましょう。
中1中2の場合、直近で行われる定期テストの勉強を行う
中1中2の場合、習熟度テストの前後に定期テストがあると思います。この勉強をしっかりしましょう。なぜなら、習熟度テストでも、直近に習った範囲が出題されるからです。あと、過去問があるなら、1年分くらい解いておくのはありです。時間配分や問題の雰囲気がわかるからです。高校受験対策のように、3年以上解く必要はありません。
中3の場合、受験勉強が習熟度テスト対策になる
3年生の場合は、今行っている受験勉強がそのまま習熟度テスト対策になります。まずはこれをしっかりと行いましょう。あと、3年生の場合は、習熟度テストの結果で志望校の合否を判断することがあります。
そのため、いくら内申点に含まれないといっても、絶対に手を抜いてはいけません。可能であれば、1,2年生と同じで過去問を1年分解きましょう。
一つ注意点として、過去問は1年以上解かないようにしましょう。たくさん解けば、もちろん偏差値は上がるのですが、そうすると、自分の実力以上の偏差値が出てしまう可能性があるからです。
あくまでも、受験の合否を考える目安にするために、過去問は1年までと決めておきましょう。
時間は限られる!大事なのは、どこに時間を投資するか
習熟度テストの勉強について理解していただけましたでしょうか?この記事を通して私が最も伝えたいこと、それは「無駄な勉強はするな」ということです。中学生にとって、勉強のゴールは「高校受験に合格すること」です。
習熟度テストがそのゴールを叶えるステップになるなら、しっかりと勉強しないといけません。しかし、内申点に含まれないなら、習熟度テストにかける時間は無駄です。
内申点に直結する、定期テストの勉強に力を入れたほうが良いのです。あなたの時間は有限です。どれだけ時間を切り詰めても、1日24時間以上勉強することはできません。
何に時間を注ぐのかを計画して、重要なものに力を注ぐようにしましょう。なお、同じ勉強時間で、さらに効率よく勉強を進めていくためには、
- 語句を覚える速度を速くする⇒暗記スピードを上げる
- 集中力を高める⇒1時間でできる勉強を増やす
過去に3万人以上の方に読んでいただいた人気の講座ですので、よかったらこちらも参考にしてみてください。
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本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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