「うちの子って、愛情不足なのかしら?」
「最近問題行動が増えてきて困っている」
と悩んでいませんか?実は子どもというのは、愛情不足になると様々な問題行動を起こします。
そこで元中学校教師で現在は年間3000組の親子の子育てをサポートしている道山ケイが、愛情不足になったとき子どもが起こす5つの行動を解説します。
小学生と中学生別で解説しますので、お子さんに該当する場合は早めに対応していきましょう!
目次
そもそも愛情と子育てって何が関係しているの?
そもそも、子育てと愛情には、どういった関係があるのでしょうか?これは、子どもが問題行動を起こすメカニズムを理解すると、わかります。
人間は第3者の愛情を感じると、心にエネルギーがわきます。子どもの場合、お父さんやお母さんに愛されると、心にエネルギーがわくのです。
エネルギーがわくと、勉強や部活を頑張ったり、やりたいことを見つけることができます。
しかし、愛情不足になると子どもは心にエネルギーが貯まらなくなります。すると、朝起きられず不登校になったり、将来の希望が持てなくなったりします。
その結果、「高校なんて行かなくていいや」と言ったり、将来やりたいことが見つからないという状態になります。
そこで、お父様やお母様が子育てにおいて一番意識しないといけないのは、自分の愛情を子どもにきちんと伝える事です。
いくら愛情を持って子育てをしていたとしても、それが伝わらないと子どもは愛情不足になってしまいます。注意しましょう。
【寂しいというサイン?】愛情不足の子供に起きる3つの特徴
愛情不足の子どもは、どんな特徴があるのでしょうか?今回は、代表的な3つの特徴について紹介します。
この3つの特徴が出てきたら危険なサインだと感じてください。
親にくっついてくる頻度が増える(小学生に多い)
小学生以下の子どもに起こりやすい特徴として、親にくっつく頻度が増えてきたら「少し愛情が伝わっていないのかな」と考えるようにして下さい。
くっつくかどうかではなく、以前と比べて頻度が変化しているかが重要です。生まれてから、1歳くらいまでの子どもは、5分に1回ぐらいの頻度で、抱っこをせがみますよね。
これは年齢の問題なので、問題ありません。しかし、先週までは1日2回程度、お父さんやお母さんにくっついていた子が、今日は1日中くっついて離れない…。
このような変化が出てきたら、「愛情不足なのか?」「学校でトラブルが起きているのか?」など、他の原因を考えてみることが大事です。
学校に行きたくないと言い始める(小中学生どちらも)
子どもが「学校に行きたくない」と言うのは、「学校でトラブルがあった」ことが原因だけではありません。「こんな自分でも愛してくれるのか」と、試している可能性もあります。
例えば、子どもが親の愛情を感じなかったとき、わざと手を焼かせる行動をします。その一つが「学校に行きたくない」と言う行動です。
ここで、お父様やお母様が「無理に行かなくて良いよ。お父さんやお母さんはあなたが生きていれば幸せだから」というように、愛情を伝えたとします。
そうすると子どもは「お父さんとお母さんは自分のことを、ここまで愛してくれているんだ」と感じます。そして、次の日から学校に行こうと思います。
「学校に行きたくない」と言って、親を試している状態は、不登校初期の状態でもあります。早めに対応していくようにしましょう。なお、子どもが不登校の場合、以下のページが参考になるかと思います。
>>小中学生の不登校の原因と対応法解説ページ
親の物を盗んだり、ウソをついたりし始める(小中学生どちらも)
子どもが愛情不足になると、「私が悪いことをしても、お母さんは自分を愛してくれるかな?」という気持ちで、わざとダメな行動をします。
その行動の一つが、親の物を盗んだり、ウソをついたりすることです。これらが出てきたら、少し危険な状態だと思ってください。
盗みや嘘以外にも、親の悪口を言ったり、わざと門限を破ったりした場合も同じです。子どもは、親がどういった対応をするのか見ています。
年齢が上がってくると、「叱ってくれるかどうか」を試す子どももいます。子どもがわざとダメなことをしている時は、愛情不足の可能性があると意識してください。
【危険】二次障害として起こる代表的な3つの行動
上記に挙げた3つの行動は、愛情不足の子どもの初期症状です。症状がさらに悪化すると、以下の3つの行動に発展する可能性があります。
部屋に引きこもりスマホやゲームをする頻度が増える
部屋に引きこもり、お父様やお母様を遮断して、ゲームやスマホを触っている状態です。リビングで、ゲームやスマホを触っている状態ではありません。
このケースは子どもが「親から愛情をもらうのを、諦めた状態」です。「お父さんやお母さんに愛情を求めても無駄だ」「自分で楽しもう」という発想から、部屋に引きこもっています。
また、反発の気持ちもあります。ここまでやったら、お父さんやお母さんはどんな行動をするかなという気持ちで部屋に引きこもっている子もいます。
はたまた、エネルギー不足で体が動かず部屋から出られない可能性もあります。どちらにしろ、愛情不足が発展したものになります。
学校で友達と喧嘩するトラブルが増える
学校でのトラブルや友達との喧嘩も、親の愛情不足が発展したら起こるトラブルです。理由は、愛されないイライラを学校で発散している状態だからです。
本来、学校はストレスがたまる場所です。子どもはそのストレスを持ったまま家に帰り、お父様やお母様から愛情をもらう事で解消しています。
しかし、愛情をもらえないと、イライラやストレスが溜まってしまい、学校で発散するしかなくなります。その行動が、喧嘩やいじめなどのトラブルです。
また、学校の先生にわざと嫌なことをして、先生から愛情をもらおうとする子もいます。学校のトラブルが起きた時は、愛情不足が発展している可能性が高いと思って下さい。
親に対する暴言や暴力が増える
親に対する暴言や暴力が増えてきたら、愛されないイライラを親にぶつけている状態です。ここまでくると対応が複雑になってきます。
愛情不足を解消するために、子どもに愛情を与えれば良いのかというと、実はそこまでシンプルではありません。ダメな行動はダメと、はっきり言うことも必要になります。
また第3者にお願いして、子どもを引き取ってもらうことも、必要かもしれません。ここまでくると、親だけでは解消できないケースが多いので、一度私に相談いただければと思います。
可能であれば、ここまで酷い状態になる前に、早い段階で愛情不足を解消してあげるようにしましょう。なお、子どもが既に手に負えない状態であれば、以下の記事を参考にしていただければと思います。
>>手に負えない子どもの対応法解説ページはこちら
子どもの要求を満たすことで、子どもは親の愛を感じる
上記のようなトラブルや、特徴が出てきたら、愛情不足を解消することが大事です。ではどのように解消すれば良いのか?一つ、方法をあげるとしたら、子どもの要求を満たしてあげることが大事です。
「あれやって」「これやって」という子どもの要求に応えてあげることで、「お父さんもお母さんも僕のことが好きだから、こんなことをやってくれるんだな」と愛情を感じることができるからです。
もう一つお勧めの方法は「毎日、子どもの好きなおかずを作る」ことです。例えば、今日のご飯がパスタだとします。しかし、子どもはあまりパスタが好きではないとします。
そんなとき、その子だけに大好きなハンバーグを作ってあげたら、子どもはどう感じるでしょうか?「僕のためだけにわざわざ作ってくれたんだ」と、お母さんの愛情を感じます。
少し時間をかければできる方法なので、子どもへの愛情表現の一つとして、参考にしてみてください。
短期間で愛情不足を解消する7つのステップ
ここまでの記事を読んで、「まずい、うちの子愛情不足かも」と思われても大丈夫です。今から対応をしていけば、まだ間に合います。
現在私は、全国で子どもの愛情不足を解消するための勉強会を開催しています。ありがたいことに、毎回100名以上の方が、参加してくれています。
ただ、自宅からの会場までの距離が遠いなどの理由で、参加できない方もいます。そんな方のために、現在私は「思春期の子育て講座」というものを無料で配信しています。
この講座でお伝えしていることを実践していただければ、1か月以内にすぐに愛情不足が解消されると思います。
その結果、お子さんのスマホゲーム依存や不登校、勉強しない悩みなどもすぐに解消できると思います。
以下のページに詳細をまとめてあるので、よかったらこちらも参考にしていただければと思います。
>>思春期の子育て講座(無料)に詳細はこちら
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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