「テストでいい点を取ったのに内申点が低い」「友達と同じ点数なのに評価が違う」など、成績に関する疑問を持つことがあるかもしれません。
そこで今回は「成績(内申点)がおかしいときのクレーム術」をお話しします。内申点の基本的な付け方や、疑問があるときの適切な対応法をまとめました。
学校との良好な関係を保ちながら、正当な評価を求める方法がわかります。子どもの内申点ややる気UPにもつながるはずです。
内申点(成績)の基本的な付け方
内申点の付け方には、ある程度のルールがあります。かつては「相対評価」が主流でしたが、現在は「絶対評価」が基本です。
ただし、細かい評価基準は、各学校の校長先生が方向性を決めることが多いです。
そのため、同じ市内でも学校によって「4と5が多い学校」と「基本的に3が多い学校」があります。
また、内申点は主に2つの要素で決まります。1つは「テスト関係」で、定期テスト、小テスト、中間テストなどの結果です。
もう1つは「パフォーマンステスト」で、体育の実技や美術の作品、授業中のレポートなどが含まれます。
内申点がおかしいと感じたときの対応法
内申点に疑問を感じたら、まずは周りの状況と比べてみましょう。
たとえば、テストで80点取って「3」だった場合、同じく80点取った友達の内申点を確認します。
友達も「3」なら、それが学校の基準なので変更は難しいでしょう。一方、友達が「5」だった場合は、パフォーマンステストの面で差があるかもしれません。
授業出席状況やレポート提出などを、振り返ることが大切です。それでも納得できない場合は、担任の先生に相談しましょう。
担任から教科担任に確認してもらい、説明を受ける流れがスムーズです。
評価基準の違いは高校受験に影響する?
「うちの学校は評価が厳しいから、高校受験で不利になるのでは?」という心配をする方もいます。
確かに評価が甘い学校の生徒は内申点で有利になるように思えるでしょう。ただ、実はそうとは限りません。
なぜなら、高校側もある程度は各中学校の評価傾向を理解しているからです。
評価が甘いことで知られる中学校からの内申点は、実質的に割り引いて見られることがあります。
また、自分の実力以上の内申点で高校に合格しても、入学後についていけなくなることも多いです。
「こんな高校に受かるはずではなかった」と後悔する生徒もいるため、少し厳しい学校の方が実はよかったりします。
本日のまとめ
内申点に疑問を感じたら、まずは周りの状況と比較し、自分だけが特別扱いされていないか確認することが大切です。
納得がいかなければ、担任の先生を通して教科担任に相談しましょう。内申点は、学校や教科担任によって基準が異なります。
とはいえ、高校側もある程度は各中学校の評価傾向を把握しているため、高校受験への影響はそこまで考えなくてもいいでしょう。
明日ですが、「手を出す子どもの原因と対応法」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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