【元教師が解説】子どもの成長にベストな睡眠時間とは?

睡眠

「早く寝た方が良いのに、宿題が多くて寝るのは毎日12時以降」

「子どもにとってベストな睡眠時間がわからない」

と悩んでいませんか?子どもの成長を考えた場合、できるだけたくさんの睡眠時間を確保した方が良いです。

ただ、寝すぎると宿題や勉強ができなくなるので、学力も下がってしまいます。これらを考えた場合、ベストな睡眠時間ってどれくらいでしょうか?

文部科学省が調べたデータと、私がこれまでに1万組以上の親子の勉強をサポートした結果、導き出した、理想的な睡眠時間について解説します。

この理論を参考にして寝る時間を決めれば、授業中眠くなることが無くなるため、効率よく成績を上げることが可能です!

ベネッセのデータによると小中学生は1日8時間睡眠が平均

調査

以前、通信教育の大手であるベネッセが、小学生から高校生までの平均睡眠時間を調査しました。その結果、
小1 8時間52分
小4 8時間38分
中1 7時間38分
中3 7時間8分
高1 6時間35分
というデータになったそうです。小学生までは8時間以上の睡眠時間を確保できていた子たちも、中学生になると部活と勉強が増えるため、7時間台になります。

高校生になるとさらに勉強と部活がハードになるため、6時間台になるのです。では、上記の睡眠時間は、子どもが成長する上で足りているのでしょうか?

文部科学省の調べによると、睡眠時間が減れば減るほど自己肯定感が下がることが明らかに

子供

以前、文部科学省が子どもの就寝時間別で「自分のことが好きな割合」を調べました。小学生の場合、就寝時間が
  • 午後9時から10時の子供の58%
  • 午前0時から1時の子供の約34%
が「自分のことが好き」というデータが出ました。午後10時までに寝る子は、半数以上自分のことが好きなのに対し、午前0時以降に寝る子は、3人に1人しか自分のことが好きではありません。

自分のことが好き=自己肯定感が高いということなので、早く寝るだけで自己肯定感が上がることがデータとして示されたわけです。中学生の場合も同様の結果で、
  • 午後9時から10時の子供の46%
  • 午前1時から2時の子供の約30%
が自分のことが好きという結果でした。ちなみに、小学生、中学生どちらの場合も、午後9時から10時に寝ている子どもたちの自己肯定感が最も高かったそうです。

睡眠時間別での調査はしていないのですが、普通に考えて遅い時間に寝る子の方が睡眠時間は短くなります。つまり、睡眠時間が伸びるほど、自己肯定感も上がると考えられます。

自己肯定感が上がれば学力も上がる

勉強

こちらはあくまでも私の経験則になるのですが、自己肯定感と学力には密接な関係があります。自己肯定感が高い子は「やればできる」「自分なら必ず高校受験に合格できる」という気持ちが強いです。

そのため、やりたくない勉強も頑張ることができます。多少疲れていても、「もう少しだけ頑張ろう」という気持ちで勉強を続けられます。その結果、定期テストの成績も上がるのです。

アメリカの国立睡眠財団が、子供が成長する上での望ましい睡眠時間を発表

子供たち

では、子供が成長するうえで理想的な睡眠時間とはどれくらいでしょうか?アメリカの国立睡眠財団という組織が、過去にデータを発表しています。このデータによると、
  • 3歳から5歳の子ども:10~13時間
  • 6歳から13歳(小学生)の子ども:9~11時間
  • 14歳から17歳(中高生)の子ども:8~10時間
が理想的な睡眠時間だそうです。ちなみに、限界最短睡眠時間(健康的な生活を送る上で最低限必要な睡眠時間)というデータも出ていて、小中学生の場合7時間だそうです。

なお、理想的な睡眠時間に幅があるのは、子どもの体調や体格によって違いがあるからです。

全てを考えた上で、学力を上げるために必要なベストな時間とは?

時計

最後に、ここまでの数字を理解したうえで、学力を上げるためにベストな睡眠時間について私なりに解説したいと思います。

まず、子どもの成長を考えると、小学生は9~11時間、中学生は8~10時間必要だと言われています。

ただ、学校から出される宿題の量を考えると、ここまでの睡眠時間を確保するのは難しいです。

そこで、小学校低学年は10時間睡眠、高学年は9時間睡眠、中学生は8時間睡眠で生活するとこから始めてみましょう。

これで、授業中眠くなる場合、以前まとめた「授業中眠くならない方法」の記事を参考に、対策をしてみてください。

>>授業中眠くならない方法はこちら

この対策をしても眠くなるなら、睡眠時間が足りていないということです。30分単位で、睡眠時間を増やしていきましょう。いずれ、お子さんにとってベストな睡眠時間が見つかるはずです。

小中学生の場合、授業中寝てしまうと、成績は上がりません。まずは眠くならない時間まで寝るようにしましょう。

※高校生の場合は、あえて睡眠時間を削り、授業中寝るという方法もあるので、そのあたりは自分に合うやり方を試してみてください。

同じ子供でも、寝室の環境によって必要な時間は異なる

子供部屋

たまに、どれだけ寝ても睡眠時間が足りないという子どもがいます。この場合、寝室の睡眠環境が悪い可能性があります。例えば、
  • 室温が悪い(寒すぎたり、暑すぎたりしている)
  • 湿度が悪い(乾燥しすぎている)
  • ベッドの固さが合っていない
  • 掛ふとんが重すぎて、熟睡できていない
  • シーツを変えていないため、匂いが臭い
という睡眠環境で寝ている可能性があります。この場合、寝室の環境をよくすると、改善できることがあります。

ベッドのマットレスを変えるとなるとお金がかかるのですが、以下のようなクッションを1枚挟むだけで睡眠時間が減ったという報告もあります。

>>道山がお勧めするクッションマットレス

私たち人間は、1日7時間以上ベッドのマットレスで生活しているので、まずはここから対策をしていくのがお勧めです。

寝る直前までスマホを触っていると質が下がる

スマホ

また、寝る直前までスマホを触っていたり、ゲームをしたりしているのも良くないです。特にスマホは、ブルーライトの影響で頭が覚醒します。覚醒状態だと、睡眠の質が下がります。

寝る30分前には、スマホ、テレビ、タブレット、ゲームなどは見ないようにしましょう。また、悩みや不安なことがあったり、ストレスフルな状態であったりしても睡眠の質が下がります。

お子さんが悩みを抱えているなら、早急に解決できるようにサポートすることが大事です。

学力を上げるために、子どものやる気を引き出す方法

やる気

この記事を読んでいるあなたが、子どもの学力を上げるためにベストな睡眠時間を知りたいとしたら、一つ考えてほしいことがあります。

それは、睡眠時間以上に「子どもの勉強に対するやる気を上げることに意識を向けた方が良い」ということです。なぜならやる気は、睡眠時間以上に子どもの成績に影響するからです。

ではどのように子どものやる気を引き出せばよいのか?実は、すぐに子どものやる気をアップさせる方法があります。現在私が無料で配信している7日間で成績UP無料講座では、
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本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

思春期の子育てアドバイザー道山ケイ

動画で解説!子供の成長にベストな睡眠時間

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道山ケイ

 

思春期の子育てアドバイザー。元中学校教師で、親を変えることで子どもの成績を上げるプロとして活躍。年間3000人の親をサポートし、約7割の家庭で親子関係が良好に変化。5教科の合計点が137点UPした子など実績多数。

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