休校延長中に勉強しない悩みの解決法

ゲーム

先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。

中3になりましたが休校で家にいます。ゲームの時間が長すぎて困ります。30分でやめてほしいので30分経ったよ。と声かけても無視、1時間たったよ。にらみつける。

その後声かけないと3~5時間は平気で続けてます。その後2時間勉強して、また3~5時間ゲームの繰り返しです。家庭勉強できないので塾に入れたいのですが行く気なしです。

5月の時点では、全国的に一斉休校が続いている状態だと思います。お父様お母様としては、なんとかして子どもに勉強をさせたい気持ちがあるのではないでしょうか。

そこで今回は、休校中に勉強しない子どもへの働きかけで大事なポイントをお伝えします。今回の内容を押さえていただければ、子どもと勉強のことで揉めることもなくなります。

勉強しない子も頑張って勉強するようになり、お父様お母様のイライラも減ると思うので、参考にしていただければ幸いです。

3月時点での見解!若干変わってきました

学校

実は、コロナ休校に関するお話は、3月の時点でも一度お伝えしました。

>>思春期の子育てチャンネル

休校は子どもにとっても大きなストレスなので、無理に勉強させないほうが良いという内容です。

ただ、そのときと今とでは状況が少し変わっています。私自身、3月時点では休校が続いてもせいぜい2週間くらいだろうと思っていました。

しかし、蓋を開けてみると休校は1ヶ月以上続き、しかもいつまで続くのか先が見えない状態です。

当時と比べ、基本的な考えは変わりません。しかし、子どもに対する接し方や注意点など3月にお伝えした内容とは異なる点が出てきたので、これから詳しくお伝えしていきます。

年齢別で考え方を変えよう

受験

結論から申し上げますと、5月からは、子どもが勉強しない悩みに対して、年齢別で考え方を変えることが必要だと思っています。

新中学1・2年生、小学生、新高校1年生については、これまで通りの対応でOKです。無理に勉強させようとはせず、学校からの課題など必要最低限のことだけさせましょう。

具体的には、最低1時間、多くて3時間勉強できれば問題なしです。学校からの課題がない場合は、別途問題集を購入して、昨年度の復習をしていれば大丈夫です。

「予習したほうがいいのでは?」という意見も頂くのですが、休校中は授業が進みません。一部オンラインで授業を進めている学校もありますが、オンラインでは全ての生徒をフォローできません。

そのため、休校明けからは、再度同じ部分の授業を行うことになります。こういった理由から、現時点では、予習を頑張る必要はありません。

一方、新中学3年、新高校2年・3年生については、受験生なので少しずつ受験勉強を始めていくことが重要です。最低でも3時間、理想は毎日5時間くらいできれば良いと思います。

今の段階では、受験の日程が変更されるというれんらくはありません。これまで通り1月から3月に受験がありますので、休校中に少しずつ受験勉強を進めていきましょう。

受験勉強のやり方ですが、先日行った「高校受験やる気UP勉強会オンライン」に参加されていたら、そちらで配った資料をご覧ください。参加されていなければ、こちらの記事を参考にしていただければ幸いです。

>>高校受験勉強法と学習スケジュール

勉強させられるかどうかの判断方法

親子喧嘩

ただし、一つ大事なことがあります。親が子どもに勉強させようと思っても、次の2つのことが満たされていないと子どもは勉強しません。

1つ目は、親子関係です。親子関係が良好でないと、子どもは親の言うことを聞きません。今回の相談者さんの場合、勉強をするように声をかけるとにらみつけるとあります。

この場合、現時点では勉強させられる状態ではありません。まずは親子関係を良好にしていくことから始めましょう。2つ目はやる気です。どんなに親子関係が良好でも、やる気がなければ子どもは勉強しません。

やる気を引き出すのに効果的なのは、動機付けです。まずはこれをきちんと行っていくことが大事になります。動機づけについては、6月に行う「定期テストやる気UP勉強会」で詳しく解説します。

>>定期テストやる気UP勉強会

なお、休校中の動機づけ方法については、別途動画を作りました。参加者の方には、申し込み確認後すぐに配信していますので、こちらも参考にしてただければと思います。

本日のまとめ

勉強

休校中に勉強しない子どもへの働きかけは、年齢別に考え方が異なります。新中学1・2年生、新高校1年生、小学生についてはこれまで通りでOKです。

ストレスのない範囲で最低限の勉強だけしていれば構いません。一方、新中学3年生、新高校2・3年生は、休校が長引いたことにより対応方法が変わりました。少しずつ、受験勉強を始めていくことが大切になります。

ただ、良好な親子関係と本人のやる気がないと、やるべきことが分かっていても子どもは勉強しません。

親子関係を良好にすることと、動機付けにより子どものやる気を引き出すことが大事です。過去の記事や勉強会でも詳しく解説しているので、参考にしていただければ幸いです。

明日ですが、「父親に反抗する娘の対応法」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

思春期の子育てアドバイザー道山ケイ

 

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道山ケイ

 

思春期の子育てアドバイザー。元中学校教師で、親を変えることで子どもの成績を上げるプロとして活躍。年間3000人の親をサポートし、約7割の家庭で親子関係が良好に変化。5教科の合計点が137点UPした子など実績多数。

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