先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
高2の長男。遅い帰宅が続き、父親から外出禁止と言われ、ライブに行けなくなり、それがきっかけで家族を無視するようになりました。
また、必要な物を買うために渡したお金を友達との遊びに使っています。傲慢な態度に主人も一度厳しく叱ろうとしています。
息子は自分が悪いと思ってないため、反抗し益々状況が悪化することを恐れています。息子に、どのように伝え接すれば良いでしょうか。
子どもが悪いことをしたら叱る、これは親として必要なことです。しかし、親子関係が崩れていると、叱っても聞き入れてもらえないでしょう。
そこで本日は、高校生の子と良好な親子関係を作る方法と、子どもを叱るときの注意点をお伝えします。
子どもが法律を犯したり、事件に巻き込まれたりする前に、親としてやるべきことをチェックしましょう。
そもそも叱れる関係かをチェック
今回の相談者さんの場合、いちばん大切なのは、子どもを叱ることができる関係かどうかです。
父親と子どもの関係が良好であれば、父親が一度厳しく叱ることで子どもは言うことを聞くでしょう。
しかし関係が悪いと、叱っても言うことを聞きません。さらに反発したり、キレて家を出ていったりする可能性も出てくるでしょう。
もちろん、親の伝え方も大切です。ただし、叱れる関係性を日頃から作っておくことがそれ以上に大切といえます。
高校生の子と良好な関係を作る方法
では、どのように関係性を築いていけばいいのでしょうか。関係が悪くて叱れないという場合、親が子どもに寄り添うことが必要です。
子どもがライブが好きなら、子どもの好きな音楽に興味を持ち、耳を傾けるようにしましょう。
親も勉強して、一緒にライブに行くなども盛り上がるはずです。自然と距離が縮まり、会話も増え、子どもも親の想いを受け取るでしょう。
他にも、子どもが好きなものを食べに行ったり、部活を頑張っているなら大会を見に行ったりするのもおすすめです。
親から歩み寄って良好な関係ができれば、ダメなことをダメと伝えるだけで子どもはわかってくれるようになります。
頭から否定せず話し合いをする
ただ、ダメな事をしたときは叱らないといけません。この時のポイントは、頭から子どもを否定しないことです。子どもには、子どもの考えや事情があるからです。
たとえば子どもが門限を破って0時帰宅をしたとしても、最初から叱りつけるのではなく、まずは事情を聴きましょう。
その上で、許せる部分と許せない部分を冷静に伝えることが大切です。このとき、子どもが素直に聞くかどうかは、前述した親子関係次第です。
なお、危険なことをしているのに親の言うことを聞かない場合、状況によっては警察の力を借りて子どもを守りましょう。
本日のまとめ
子どもと関係性を築けていないと、叱っても聞く耳を持ちません。日頃から子どもの好きなことや趣味を理解し、こちらから歩み寄っていきましょう。
また子どもがダメなことをした際に、頭から否定するのではなく、子どもなりの考えや事情を聴いた上で冷静に伝えることが大切です。
明日ですが、「ありがとうの反対語とは?」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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