私はもともと公立中学校の教師です。非常勤講師とかそういったものではなく、正規教諭です(笑)
自慢ではないのですが、初任の時には、その時の初任者100名ほどの代表にも選ばれました。※なぜ私が選ばれたかは、未だに謎です(笑)
今でも教師時代の友達とは、いろいろ情報交換をしますし、仲良しの先輩教師(現校長)とは、時々銭湯に行って、現在の学校制度について教えてもらっています。
だから、今でも公立中学校が大好きなのですが、学校にはある決定的な問題点が2つあります。そこで本日は、この問題点と解決策についてお伝えします。
この問題点が理解できると、なぜ最近の子どもが荒れやすいのか?またなぜ、転職を繰り返す人が多いのかがわかるようになります!
目次
お父さんお母さんに子育てのアドバイスができない
一つ目の問題点は、お父さんお母さんに子育てのアドバイスができないということです。どういうことか説明します。
例えば子どもが不登校になったとします。ここで学校の先生が「お母さん、お子さんが不登校になるのは家庭での接し方に問題がありますよ!」と言ったらどうなるでしょうか?
おそらく大問題になりますよね?親の立場としても「いやいや、学校での対応にも問題があるのではないでしょうか」と反論したくなると思います。
だから学校の先生が、お父さんお母さんに対して子育てのアドバイスをすることはできないんです。
バブル崩壊前までは、地域の人が教えてくれていた
じゃあ、子育ての方法って以前はどのように学んでいたかというと、実はご近所さんとか自分のお父さんお母さんから学んでいたんです。
バブル崩壊する前の日本は貧しかったので、助け合いが必要でした。だから、困ったときは近所の先輩ママに教えてもらったり、同居している親に教えてもらえたのです。
今は日本が裕福になったので、ほとんどが核家族だと思います。だから、誰にも子育ての仕方を教えてもらうことができないのです。
学校の先生からも教えてもらえない、近所の人や自分の親からも教えてもらえない。こういった状態では、子育てが上手くいかなくて当たり前なんです。
カリキュラム上、子どもたちに夢を持たせることができない
学校教育の問題点その2は、今のカリキュラムではどうしても子どもたちに夢を持たせることができないことです。人が夢を持つのは、新しい経験をしたときです。
サッカーをしたことがない子が、初めてサッカーを経験し、それが楽しい!と感じると、サッカー選手になるという夢ができるのです。
だから子どもが小さいころにたくさんの経験をさせることが、夢を見つける最短ルートなのです。しかし、今の学校教育ではこれができません。
年に1、2度、保育体験、野外学習、修学旅行、職場見学くらいはできると思うのですが、年に数回が限界です。このレベルでは、なかなか夢が見つからないのです。
バブル崩壊前までは、裕福な生活をすることが夢だった
じゃあ昔の人はどうだったかというと、そもそも日本が貧しかった時代は多くの子は「裕福な生活をする」ことが夢でした。
きちんと大企業や公務員に就職して、冷蔵庫やテレビを買うことが夢だったのです。だから、今の時代のように「ブラック企業だからやめる」「仕事が楽しくないからやめる」なんて言わなかったのです。
働くところがあり、安定して給料がもらえるだけで幸せなので、「●●になりたい」というような夢を見つける必要はなかったのです。
本日のまとめ
バブル崩壊前までであれば、今の学校教育でも人々は幸せになれました。今の時代は、学校教育だけでは幸せになれなくなりました。
日本中のお父さんお母さんが、子どもへの向き合い方を学べる場所を作ること。子どもたちが夢を持つきっかけとなるような経験をたくさんさせること。
この2つが必要になりました。だから私は、この2つに力を入れています。今は一人で行っています。
ただ、いずれはお父様お母様たちが、次の世代のお父さんお母さんたちに子育て理論を伝えることができる仕組みを作りたいと考えています。
また夢を持つきっかけについても、今は小井出先生と2人で行っていますが、いずれはたくさんの方たちと協力して行っていければと思っています。
明日ですが、「情緒不安定な子どものサポート法」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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