先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
中1軽度知的障害の娘。GW辺りから学校への強い拒否があり、壁を蹴ったり、泣き騒いだりと癇癪がひどく、薬を処方され内服してます。
別室登校を始めたのですが、毎日学校行きたくないと騒ぎ、本人のペースに合わせて落ち着いた頃学校へ車で行きます。
親の対応も今までは過干渉が多かったと反省して、今はあまり言わないようにしたり、怒らず、関わりを増やしたりしてますが、うまくいかず悩んでいます。
もう少ししたら行くようになるのか不安だらけです。
障害の程度にもよりますが、知的障害や発達障害の子は、不登校になりやすいと言われています。では親として、どんなことをサポートできるのでしょうか。
そこで今回は、知的障害の子が不登校になりやすい理由と、親ができるサポート法をお伝えします。
適切なサポートをすることで、本人の気持ちが前向きになります。感情のコントロールもしやすくなり、リラックスして登校できるようになるはずです。
軽度知的障害の子が不登校になりやすい理由
なぜ、軽度知的障害の子が不登校になりやすいのか、それは「通常学級が合わないから」です。
軽度知的障害の子は、定型発達の子と比べ、学校の授業の理解が難しいです。
勉強がわからず勉強がついていけないと、授業がつまらなかったり先生に叱られたりすることもあるでしょう。
先生やクラスメイトに恵まれ、上手くサポートしてもらえるといいのですが、そういった環境がないと、なかなか学校生活を楽しむことができません。
そのため、不登校になってしまうことがあるのです。
まずは愛情バロメータを上げよう
では、不登校になってしまった場合、どのように対処していけばいいのでしょうか。今回の相談者さんの場合、これまで過干渉で接してきたとあります。
そのため、愛情バロメータが下がっている可能性が高いでしょう。そこで、「子どもが求めていることをできる限りして、嫌がることはやめること」が必要です。
現状学校に行きたくないと言っているなら、無理矢理行かせないようにしましょう。
無理やり頑張らせると過干渉になり、今以上に学校へ行くための気力をなくしてしまうからです。
他の場所への登校を検討しよう
愛情バロメータが上がってくると、少しずつ学校に対して前向きな気持ちになってきます。
ただ、授業についていけないと、その影響で学校を拒むことがあります。この場合、まずは他の場所への登校を目指すといいでしょう。
たとえば、特別支援学級やフリースクールなどから始めてみるのです。
こうした環境であれば、通常学級よりも手厚く見てもらえたり、特性を理解した上でサポートしてもらえたりするケースが多いので、比較的ストレスなく通えます。
そちらにきちんと通えるようになった後で、通常学級を目指しても遅くはありません。大事なのは教室に戻すことではなく、自宅以外に居場所を作ることです。
本日のまとめ
軽度知的障害の子が不登校になりやすいのは、通常学級に適応できず、授業についていけないことが多いからです。
親は過干渉にならないようにし、子どもが求めることできるだけしましょう。無理に学校へ行かせないことも重要です。
特別支援学級やフリースクールなど、子どもが安心して過ごせる場所も検討しましょう。
明日ですが、「高校選びで後悔する3つのポイント」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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