先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
高校2年の息子です。ここ最近、物的要求がひどく困っています。口も悪く、死ねなどよく言います。
携帯も最新の物に変え、今度は靴、アウターがほしい、買えないならもっと働けと言います。正直、疲れました。
どうしたらよいのでしょうか。
子どもが次々と物を要求してきたり、親に対して暴言を吐いたりしてくる状況では、疲れ果ててしまいますよね。
ではなぜ、こんな状況になってしまったのでしょうか。この気持ちがわかると、やるべき対応が見えてきます。
そこで今回は、子どもの物欲が酷くなる原因と対応法をお伝えしましょう。
今と同じ対応をしていては、いつまで経っても治りません。正しい対応に変えることで、物欲や暴言は落ち着き、子育てのストレスも減るはずです。
物欲が酷くなる2つの原因
そもそもなぜ、このような状況になってしまったのでしょうか。この場合、2つの原因が考えられます。1つ目は「愛情バロメータ不足」です。
幼少期に十分に要求を聞いてあげなかったり、過干渉で育ててきた場合、子どもの心は満たされません。その虚無感を、物で満たそうとするのです。
2つ目は「ダメな要求まで聞いてしまったこと」です。子どもが暴言を吐いたときに親が聞き入れてしまうと、子どもは「暴言を言えば要求が通る」と思います。
この2つの理由から、子どもの物欲や暴言がひどい状況になっている可能性が高いです。では、どのように改善すればいいのでしょうか?
暴言に対する正しい対応法
まず大切なことは「正常な要求にはどんどん応え、理不尽な要求はきちんと断ること」です。
たとえば、「お腹が空いたからご飯作って」と言われた場合、「遅くなってごめんね。今から作るね」と対応しましょう。
一方で「早く飯作れ、クソババア」といった暴言を伴う要求には、毅然とした態度を示すことが大切です。
「お腹が空いたのはわかるけれど、その言い方はおかしいよね」と冷静に指摘し、言葉遣いを改めさせましょう。
必要以上の物欲にはどう対処するか?
必要以上の物欲へは、どのように対処すればいいのでしょうか。大事なのは、「必要なものとそうでないものを明確に区別すること」です。
たとえば、アウターが小さくなって着られない、かつ経済的に買う余裕がある場合には、買ってあげてもいいです。
一方、今年すでに1着購入していて、さらに別のものを要求するような場合、「たくさんあるといいよね。ただ今年はもう買ったから買えないよ」と伝えましょう。
物を買い与えるだけでは、心は満たされません。必要なものは買う、不必要なものは買わないという線引きをすることが大切です。
子どもが親の愛情を感じられるような子育てをしていけば、心が満たされるため、物欲も改善します。
本日のまとめ
子どもが物を次々と要求したり暴言を吐くのは、「愛情不足」と「ダメな要求を聞いてきたこと」が原因であることが多いです。
正常な要求には応え、暴言や理不尽な要求には毅然と対応しましょう。また、必要なものと不必要なものを区別し、愛情で心を満たすことが大切です。
明日ですが、「小学生の不登校が4ヶ月で直った方法」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
この記事へのコメントはありません。