私の過去の記事では、不登校は親子関係が良くないことが原因なのだと主張しているものが多くあります。
その結果「うちは親子関係が良好です! 不登校の原因は全て親子関係だと言い切らないでください!」というクレームがちょこちょこ届きます。
これは私がこの部分を少し強く言い過ぎた結果なので、少し反省しております。
事実、お父様お母様が正しく子どもに接しているのにも関わらず、不登校になってしまう例もあるからです。
そこで今回は、この部分の誤解を解く意味でも、親子関係が良好なのに不登校になってしまった場合の対応法についてお伝えします。
私のこれまでの経験に基づく方法なので、より早い不登校解決が期待できると思います。ぜひ参考にしていただければ幸いです。
確認:9割の原因は、親の愛情が上手に子どもに伝わっていないこと
冒頭のタイトルとは矛盾しますが、勘違いされる方がいると申し訳ないので、最初に少しだけ復習です。
不登校になる原因の大多数は、親の愛情が上手に子どもに伝わっていないことです。この状態は、子育ての専門用語で「愛情不足」と言います。
では、どういった子育てをすると、子どもは愛情不足になってしまうのでしょうか? 主な理由は、2つあります。
1つ目は、「あれしろ」「これしろ」と言ってしまう過干渉です。
親にいろいろ言われすぎると、子どもは心が苦しくなってきてエネルギー不足になります。その結果、朝起きられずに不登校になってしまうからです。
2つ目は、子どもに接する時間が減ってしまう「放任」です。子どもは学校でストレスを抱えて帰ってきますが、誰にも相談できないと心のエネルギーが不足します。
それによって不登校になってしまうというパターンです。つまり、不登校の9割は、親子関係を良好にすること(つまり、親の愛情を的確に子どもに伝えること)で解消できます。
親子関係が良好でも不登校になる
じゃあ、残りの1割の原因はなんでしょうか? 理由として、3つのパターンがあります。
1つ目は、学校に対する漠然とした不安があるケースです。過去にいじめられた経験などから、トラウマがあって不安を抱えているケースです。
2つ目は、発達障害です。たとえば、ADHDの場合、授業中座っていられません。すると学校の居心地が悪くなるので、不登校になります。
3つ目は、友達とのトラブルです。仲の良い友達とケンカをしたなどのトラブルが起きていると、気まずさから学校に行けなくなります。
現在、親子関係が良好なのに、子どもが学校へ行けていない状態なら、今挙げた3つのパターンに当てはまるかどうかを考えてみましょう。
状況別の改善ステップをしよう
上記の3つのパターンに当てはまる場合は、それぞれの状況に合わせて対応することが必要です。まず、いじめが原因なら無理に今の学校に戻そうとしないほうが良いです。
トラウマを克服するのには、時間がかかるからです。転校やフリースクールから再スタートを切るなど、次のステップを考えましょう。
次に、友達とのトラブルの場合は、子どもたちだけで解決するのは難しいです。学校の先生に間に入ってもらうなどして、解決しましょう。
最後に、発達障害の場合は、精神科医に相談して薬を処方してもらうことで、気持ちが落ち着いて授業を受けられるようになった子が多くいます。
薬だけで100%治るわけではないですが、その子に合った薬なら、落ち着いて授業を聞けるようにもなります。まずは精神科の先生に相談してみるのが良いでしょう。
本日のまとめ
私はこれまで、不登校の原因の9割は、親子関係が良くないことだとお伝えしてきました。この表現は少し良くなかったと反省しています。
正確には「親の愛情が上手に子どもに伝わっていないこと」が原因だと考えていただければと思います。
残りの1割は、「学校に対する漠然とした不安」、「発達障害」、「友達とのトラブル」の3つです。
この3つのパターンに当てはまる場合、親子関係が良好でも学校に行きたくないという気持ちになってしまいます。
この場合、それぞれ状況別の対応ステップをしていくことが、必要になります。
明日ですが、「思春期の子育て勉強会応用編を行いました!」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
動画で解説!不登校の原因(親子関係良好編)
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