先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
不登校が続いていましたが、お陰様で夏休み明けからはお昼から別室登校が出来ています。中間テストも前回より良い結果が出そうです。
そんな中、別室担当の先生が代わり、ずっと生徒を見続けているタイプのようで苦手意識をもってしまいました。親としてはどう対応すれば良いでしょうか?
何らかの理由があり教室に入れない子が、自分のクラスではなく別の部屋で過ごすことを別室登校といいます。
そんな別室登校で苦手な先生がいる場合、どのように対応すればいいのでしょうか。今回は、ケース別での対応方法をお伝えします。
間違った対応をしてしまうと、不登校解決が振り出しに戻ってしまう可能性もあるので注意しましょう。
本音か建前かをチェック
今回の相談者さんの場合、最初に子どもの気持ちが本音なのか建前なのかをチェックすることが大切です。
本当に先生の言動が嫌という場合は、本音でしょう。一方、先生を理由にしているだけで、別で行きたくない理由がある場合は、建前といえます。
意外と、先生を言い訳にしているだけで、理由は別のところにある子が多いです。その場合は、原因を解決することが大切になります。
一方、本当に先生の言動が嫌な場合は、担任の先生に相談しましょう。接し方を変えてくれたり、別室担当の先生を変えてくれたりすることがあるからです。
学校の配慮が難しい場合は?
とはいえ、最近は学校の先生も人手不足です。担当を変えるのが難しいこともあるでしょう。
この場合、愛情バロメータがたまってきているなら、教室に戻ることを提案してみるといいかもしれません。
「別室登校の先生が嫌なら、担任の先生はどう?」「担任の先生が大丈夫なら、少しずつ教室に行ってみる?」という感じです。
子どもが「それなら行けそう」と思うレベルを提案すれば、教室へ戻るきっかけとなるでしょう。
ただし、担任の先生も嫌だったり、教室に戻れない別の理由があるなら難しいです。この場合は一旦、他の教室(フリースクール)なども検討するといいでしょう。
建前で言っているなら?
今回の相談者さんは、「9月から別室登校している」とのことでした。この場合、理由は別にある、いわゆる建前で言っている可能性があります。
というのも、夏休み明けから1ヶ月くらい経っているので、ちょうど疲れがたまる時期だからです。
もし建前なら、無理せず少し休ませて、心の疲れを取ってからから再スタートをするといいでしょう。
引き続き愛情バロメータを上げていくことで、子どもの気力も上がっていくはずです。
さらに愛情バロメータが上がると、多少嫌な先生であっても頑張れるようにもなります。
本日のまとめ
別室登校で苦手な先生がいる場合、まずは本音か建前かをチェックしましょう。本音なら、担任の先生に相談しなければいけません。
学校側の配慮が難しい場合、教室でトラブルがなければ教室に戻ることを提案するのもありです。
別に行きたくない理由がある場合は、無理せず少し休ませて、気持ちが復活してから再スタートを切りましょう。
明日ですが、「通信制への編入学で笑顔を取り戻した成果報告」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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