先日こんな相談を頂きました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
主人は、とにかく、俺のやり方で何が悪い、という考え方です。自分の親と妹、親戚のことは心配してすぐ飛んで帰ったりします。
でも、わが子が入院かも、という日でさえ、連絡入れてもいつものように帰り、子どもの様子を見もせず、寝てしまう。
自分がジムに行きたい時だけ早く帰る。子どもが本買ってとか、夏休みの宿題頑張ったから何か買ってと言っても、イヤだ!と返事します。そんなあれこれを見ているから、反感大、なんです。
主人は変わる気ありません。今は単身赴任なので、普段は家にいません。車で1時間半ですが、年に2、3回しか帰りません。帰っても、みんながストレスたまり。
私で出来ることは2役やってますが、限界も感じます。そんな父親との関係はどうしたらいいでしょう?
最近夫婦関係の悩みがかなり多いです。そこで本日は、久々に考え方の話をします。普段は直接的なテクニックを書くことが多いのですが、実は考え方の方が10倍大事です。
この考え方は、旦那さんや奥さんに対してだけではなく、言うことを聞かない子ども、パワハラが酷い上司、できない部下に対する接し方でも役立つお話しです。
完璧な人間なんて一人もいない
私たち人間は、つい相手の悪いところばかりに目を向けてしまいます。子育てはその典型例です。子どもがテストで10点を取ったとき、10点取ったことを褒める人はほとんどいません。
多くの方は、なぜ90点も落としたのかに目を向けます。これは人間として仕方のないことなのですが、この考え方を続けている限り子どもが良くなることはありません。
それは昨日紹介した、不登校解決体験談を読むとわかると思います。
>>過干渉をやめたら不登校が改善した成果報告
子どもが14時に起きたという事実に目を向けるのではなく、1人で起きることができたという点に目を向けた瞬間子どもは変わるのです。
夫婦関係や職場の人間関係も全て同じ
これは夫婦関係、職場の人間関係全て同じです。相手の悪いところばかりに目を向けている以上、その人との人間関係が良くなることはありません。
今回の相談者は、旦那さんに対してかなりストレスがたまっています。子どもたちも嫌っているということなので、相当癖のある旦那さんなのだと思います。
ただ、そこで旦那の悪口を子どもと一緒に言っている以上、旦那さんが変わることはありません。子どもたちはさらに父親のことを嫌いになるので、ますます荒れていきます。
ではどうしたら良いのか?100個の悪い点に目を向けるのではなく、1つの良い点に目を向ける努力をすることが大事なのです。
考え方を変えると長所がたくさんある
例えば今回の相談者の旦那さんの場合、客観的に見ると長所がたくさんあります。
- 俺のやり方で何が悪いという考え方⇒自分を持っているという長所(自分の意思がない人間がほとんど)
- 自分の親と妹、親戚のことは心配してすぐ飛んで帰る⇒自分の家族だけは大切できる優しい存在(自分の家族すら大切にできない父親が多い)
- 自分がジムに行きたい時だけ早く帰る⇒大人になって体を鍛えているのはすごいこと(他の男性はほとんどメタボ)
- 今は単身赴任なので、普段は家にいません⇒家族に少しでもストレスを与えないために離れて暮らしてくれている(他の家庭は毎日帰ってくる)
- 年に2、3回しか帰りません⇒362日はストレスなしでお金だけ送ってくれる神のような存在(働かない人だっている)
嘘でもいいので、実家に帰ってくる3日間に「いつも働いてくれてありがとう」と家族で伝えてみてください。マッサージをしてあげてください。おそらく翌日には、
「たまには好きな本でも買いに行くか」と声をかけてくれるようになります。
本日のまとめ
今日のお話しは受け入れるのがすごく難しいお話しだと思います。これを書いている私だって、できていない話ですし、おそらく9割の方ができないお話しだと思います。
ただ一つでも短所を長所に変えることができたら、人は変わりますよ。北風と太陽の話ではないですが、他人を北風(無理に言葉で変える)で変えることはできません。
褒める、認める、感謝するという太陽を使うことで、初めて変わるのです。難しいのは承知です。でも実践できたら、効果は抜群です!
明日ですが、「道山流!高校生の勉強法」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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