先日こんな相談を頂きました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
> 子供は偏差値50の高校を第1希望。ですが、本人の偏差値は平均45です。内申点では3点、定期テストでは5教科で50点足りないと言われました。
> やらなければいけないのは本人も分かっていますが、朝起きてはスマホをいじり、学校から帰ってはスマホをいじり、やっていると言えば1教科10分のドリルと学校の宿題だけです。
> 目標は高いのはいいけれど、無理するならランクを下げてはどうかと話してますが、本人はちょっと頑張れば大丈夫でしょ?と。
> 経済的に公立高校に行ってもらいたいので、ある程度の目的が無いのであればランクを下げた方がいいのでは無いかと思っています。道山先生はどう判断されますか?
受験前というのは、必ず志望校を下げるか今のままで行くか悩みます。そんな時、覚えておくべき3つの法則があります。この法則を理解しておけば、進路選択に迷うことはありません。
そこで本日は、志望校に迷ったときの判断方法を紹介します。これから受験を迎える中学2、3年生とその保護者の方は必ず読んでくださいね。これだけで、合格率が大きく上がると思います!
法則1 必ず受かる高校を最低1校受ける
大学受験には「浪人」という制度があります。高校受験も、一応浪人できるのですが、浪人する子はほとんどいません。つまり、浪人できないと思っておいた方が良いです。
「浪人できないのが高校受験」と考えると、必ず押さえの学校を受けることが重要になります。押さえなしの状態で受験に臨むと「落ちたら高校に行けない」という不安から、実力が発揮できなくなるからです。
今回の相談者の場合、第一志望を受けるか、志望校下げるかを考えるより先に、「押さえの高校をどこにするか」を考えることが大事です。私立が可能なら私立で良いです。
経済的に100%私立が無理(奨学金を使っても難しい)場合は、押さえの公立を受けることが必要になります。
法則2 受験に失敗は存在しない!合格も不合格も子どもにとって成長
次に大事な考え方は「合格しても不合格しても子どもにとっては成長」と捉えることです。今回のケースでいうなら、子どもが第一志望の高校を受け、合格できたら大成功です。
この場合、お子さんが努力したからこそ合格できたので、しっかりと褒めてあげてください。一方、第一志望に落ちて押さえの私立に行くことになった場合、子どもはこのタイミングで成長します。
「受験直前もずっとスマホを触っていたのが原因だな」と思うからです。多くの人間というのは、失敗を通してしか成長できません。これは悪いことではありません。
この先の人生で、高校受験以上に努力する場面がたくさん出てきます。その時に、今回の反省を生かすことができれば、人生としては大成功です!
法則3 進路の最終決定は子どもにさせる
この2つを理解したうえで、最後どうするかは子どもに決めさせてください。今回の相談者の場合、第一志望を受けるか志望校を下げるかは子どもに決めさせればよいのです。
法則2でお伝えしたように、受かっても落ちても子どもにとっては成長となるからです。ただし、どうしても金銭的に私立に行かせることができない場合、それだけは伝えておいてください。
都道府県によって受験の制度が異なるのですが、例えば2校同時に公立高校を受けられる都道府県であれば、1校は確実に受かる高校を受けさせるようにしてください。
前期で不合格になったときのみ、後期でも受けられる都道府県の場合、後期では必ず合格率が高い学校を受けるように伝えてください。法則1さえ満たせれば、どこを受けるかは子どもに決めさせればOKです。
本日のまとめ
多くの子にとって、高校受験は人生を決める最初の通過点です。だから、できる限り良い選択ができるようにサポートすることが大事です。
ただ、「絶対」という言葉が通用しないのが高校受験です。合格率99%と言われている学校に落ちたり、合格率30%以下の学校に受かったりすることがあるからです。
どちらに転んでも良いように、上記の3つの法則だけは頭に入れておくようにしてください。そうすれば、大きな失敗をすることはなくなると思います。
なお、新中学2年生と3年生の子どもがいるお父様お母様は、来年の4月に「高校受験やる気UP勉強会」を開催します。
>>高校受験やる気UP勉強会 2018年度の様子
わが子の高校受験を成功させる法則をたくさんお伝えしますので、タイミングが合えばご参加いただければと思います。※募集は2月後半から3月前半を予定しています。
明日ですが、「高校受験と大学受験前日の過ごし方」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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