先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
中1です。勉強で困っています。定期テスト前や夏休みに塾や公文の宿題や課題に追われて休む暇がなく、定期テストも、461点と伸び悩んでいます。
受験勉強の時のことを考えると、不安でしょうがなくなり、生きるのも嫌になりました。どうしたらいいですか。
5教科の合計500点満点のテストで現在461点取れているのだとしたら、非常に優秀な成績です。ただ、そういう子でも勉強に不安を抱えていることは多いです。
そこで本日は、不安な気持ちがなぜ沸いてくるのか、どうすればそれを解消することができるのかお伝えします。
お子さんが勉強に不安を抱えていても、今回の内容を理解していただければ不安な気持ちを解消することができます。参考にしていただれば幸いです。
なぜ怖いという感情が出るのか?
怖いという感情が出るのには、2つの理由があります。1つは、指導者が必要以上に恐怖心を与えているというケースです。
お父様お母様をはじめ、塾の先生などが「オール5くらい取らないと将来生きていけない」などと言い続けることで、子どもは勉強に過度の不安を持つようになります。
今回の相談者の子は、「いい学校に入れないと生きてる意味がない」とまで思ってしまっています。もし、お父様お母様がこの記事を読んでいて、心当たりがあるようなら、少し声掛け法を変えた方が良いです。
2つ目は、周りの子たちが必要以上に頑張っているというケースです。これは、レベルの高い学校でよく起きることです。
今回の相談者さんは461点取れているとありますが、周りの子が480点取っていたらどうでしょう。
周りと自分を比べることで、自分はそこまでできていないことに不安を持ってしまうのです。
多少の恐怖心はプラスに働く
勉強や受験に対してまったく恐怖心を持っていない子は、一切勉強しません。一方、今回の相談者さんのように恐怖心が強すぎると、それだけでつらくなってしまいます。
多少の恐怖心はプラスに働きますが、必要以上のストレスは良くないのです。お子さんが、今どれくらいのストレスを感じているのか、チェックしてあげてください。
いちばん良いのは「適度なストレス」です。成績が悪かったら、必要以上に落ち込んでいる場合は、ストレスを与えすぎです。
一方、成績が悪くても平気な顔をしているなら、もう少し危機感を持たせても良いかと思います。
勉強に無関心な友達を作ることが重要
受験や勉強への恐怖心が強すぎるときは、勉強に無関心な友達と接するのが良いです。「勉強なんてしないで一緒に遊ぼう」というタイプの子は、学校にもいると思います。
人間は、近くにいる人の影響を受けやすいようにできていて、これをミラーニューロン効果と呼びます。勉強に無関心な子と一緒にいれば、勉強への恐怖心が少しずつなくなります。
一方、勉強への恐怖心がまったくなくて一切勉強をしない子の場合、勉強を頑張っている友達を作ると、少しずつ勉強をするようになります。
友達関係は、親の力でコントロールできないのですが、お子さんが悩んでいる場合は、上記のアドバイスをしてあげると良いかと思います。
一緒に遊んだりはしなくても、学校で話す頻度を少し増やしたり、たまに一緒に帰ったりするだけでも、価値観が変わってくるはずです。
本日のまとめ
勉強や受験に恐怖心を抱く理由は、指導者が必要以上に恐怖心を与えているか、周りの子が必要以上に頑張っているかのどちらかです。
勉強へのやる気という意味で、多少の恐怖心はプラスに働きますが、あまり強すぎるとそれだけでストレスになるので良くありません。
そういうときは、勉強に無関心な友達と接することで「そこまで頑張らなくても大丈夫かも」と思えるようになるでしょう。
一方、勉強のことを全く考えていない子の場合、頑張って勉強している子と接する機会を増やすと、気持ちが変わってくると思います。
明日ですが、「宿題をやらない子供の対応法」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
動画で解説!勉強や受験が怖いときの対応法
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