先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
発達や学習障害があります。テスト勉強は一緒にやりますが、結果は点数一桁と低迷し、テスト結果に気分が悪くなります。
どうしたら、本人に自覚とやる気を持たすことができますでしょうか?
子どもに発達障害(学習障害も含む)傾向があると、勉強面で難しさを感じることもあるでしょう。
ただし、ポイントを押さえてサポートをすれば、発達障害であってもきちんと勉強ができるようになります。
本日はこのやり方を解説しましょう。間違った方法でサポートすると、勉強嫌いになるので注意が必要です。
まずは状況チェック
子どもの成績が上がらないとき、まずは現状をチェックしましょう。見ていくポイントは、主に3つです。
1つ目は、「愛情バロメータ」です。子どもが日常の他愛もない話をしてくれる場合、親子関係は悪くありません。
親の簡単なお願いを聞いてくれる場合は、より良好な親子関係を築けていると考えていいでしょう。
2つ目は、「やる気」です。子ども本人が勉強を頑張りたいと思っているかを、チェックしましょう。
3つ目は、「勉強効率」です。勉強が結果に反映されていない場合は、ここができていません。
今回の相談者さんは親子で勉強ができているため、愛情バロメータはクリアしていると考えていいでしょう。
ただ、やる気を持たせたいと書いているので、ここができていない可能性があります。
子どものやる気を引き出す方法
では、やる気はどのよう引き出せばいいのでしょうか。はじめに行うことは、「勉強の必要性を確認する」ことです。
そもそも卒業後に高校に行かないなら、受験の為の勉強は必要はありません。一方、高校に行きたいなら、勉強する必要があります。
この場合、親が動機づけをしましょう。たとえば、親子で目標とごほうびを決めてみるのは、一つの手です。
年齢や子どもの好き嫌いで、一人ひとり効果的な動機付け法は異なるため、どういう状況ならやる気が出てくるかを話し合いましょう。
学習障害の子の勉強効率UPテク
ここからは、学習障害の子向けの学習テクニックをお伝えします。発達障害の特徴がある子は、長時間勉強するのが難しいことが多いです。
この場合、45分間勉強を続けるのではなく、5~15分×3セットのような感じで、勉強時間を短めにしましょう。
また、好きな事から学習させることも大切です。苦手教科を勉強するのは、苦痛だからです。好きな教科をとことん伸ばしたほうが、効率的でしょう。
1教科でも成績が上がれば自信になり、やる気にもつながるはずです。文章を読むのが苦手なら親が読んだり、イラストを使ったりするのもおすすめです。
また、授業についていけているかもチェックしましょう。わからないなら、予習をして授業に臨むだけでも理解度は変わります。
どうしてもついていけないなら、一度担任の先生に支援学級も検討すべきか確認しましょう。
本日のまとめ
発達障害の有無に関わらず、子どもの成績が上がらないときは、「愛情バロメータ」「やる気」「勉強効率」の3つのポイントをチェックしましょう。
発達障害(学習障害を含む)傾向がある子は、勉強時間を細切れにする、好きな教科から学習する、授業のための予習を行うなどの工夫をすることが大切です。
明日ですが、「愛情に満たされた子ども3つの性格」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
この記事へのコメントはありません。