先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
子どもに愛情を注いで言動しているつもりですが、先生がいう愛情と私の愛情は何か不足、違う、伝わらないにたどり着きます。
先生の意味する愛情を注ぐという具体例を知りたいと思っています。
各家庭によって、各お子さんによって、もちろん色々なパターンやできるできない等あるかと思いますが、実行し易いイメージでお願いしたいと思っています。
私は日頃から「子どもが問題行動を起こす原因の9割は、愛情バロメータが低いこと」だと言っています。※厳しい話ですみません。
お父さん(お母さん)の愛情が子どもにきちんと伝わっていないと、愛情バロメータが下がり、子どもは問題行動を起こすのです。
こういった話をすると「そもそも愛情とは何なのか」「どうして私の愛情はこんなにも子どもに伝わらないのか」という悩みが出てくると思います。
そこで今回は、愛情とは何なのか、また具体的にどういうことをすれば子どもに愛情が伝わるのかを説明していきます。
この内容を実践していただければ、お子さんとの関係が今よりもさらに良好になります。その結果、子どもの問題行動も減っていくと思うので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
頭で考えすぎるとうまくいかなくなるのが子育て
今回の相談を読んでいて、私が最初に感じたこと。それは「少し難しく考えすぎているな」ということです。
これまでに子どもとの関係が良くなった方、子どもの成績が上がった方、子どもの問題行動が解決した方というのは、頭で考えて行動していません。
「今の自分の行動は愛情だろうか?」「そもそも愛情って何?」などと深く考えて行動をしたのではなく、「これをしたら子どもが喜ぶだろう」という直感で行動をされています。
もちろん、うまくいかない時には、少し立ち止まって考えることも大事です。ただ、考えすぎも考えすぎで危険なのです。
頭であれこれ考えて行動すると、子どもは悟ります。「お母さん、私に好かれるために意識してやっている」と。
この場合、せっかく子どものために行った行動が、愛情バロメータを下げることにつながるので注意しましょう。
愛情かどうかで行動すべきではない
では、どうしたら愛情バロメータを上げることができるのか?
大事なポイントは「この行動は愛情バロメータを上げるかな?」と考えて行動するのではなく、まずは行動してみる。
その結果、子どもの表情が明るくなれば、「この行動は、愛情バロメータを上げる行動なんだ」と理解して、続けていくのが良いです。
そこで、まずは次の3つの行動から始めてみてください。
タバコを吸っていたら、厳しく叱る
ダメなことをしていたら、厳しく叱るということです。昔のドラマを思い出してみてください。愛のある先生というのは子どもが悪いことをしたら、殴ってでも言い聞かせます。今の時代、殴ったり暴言を吐くというのはおすすめはしませんが、考え方としてはこういうことです。
ダメなことをしたときに、しっかり叱ってくれたら、子どもはその行動を愛情として捉えます。まずはこれをやってみてください。
週末休みをとって、子どもと遊ぶ
「週末はゆっくり休みたい」「何か好きなことをしたい」と思うお父様・お母様が多いと思います。ただ、その時間を少しでも割いて子どもに捧げると、愛情バロメータは上がります。
子どもは、「自分のことを愛してくれているから、自分に時間を取ってくれている」と感じるからです。
ただ、やりすぎると親のほうがストレスフルになってしまうので、注意してください。
子どもの好きな雑誌を買って帰る
この行動は、子どもの好きな趣味とか好きなものを理解していないとできません。日頃から子どもの様子を観察しているからこそ、何を買っていったら子どもが喜ぶかわかるからです。そういった小さな気遣いに、子どもは「お父さんやお母さんは、自分のこと考えてくれてるんだな」と感じます。
「愛情とは何か」と、深く考え始めると、考えすぎて行動できなくなります。
そうではなく、まずは行動し、あとで「愛情と感じてくれた」のか「愛情として受け入れてもらえなかった」のか判断するようにしましょう。
本日のまとめ
子どもに自分の愛情がきちんと伝わっていないのではないかと不安に思うとき、あまり深く考えるのは良くないです。
愛情とは何なのか・・など、難しいテーマにぶつかってしまったときは、以下の3つの行動をやってみてください。
子どもがダメなことをしたら叱ること、週末に時間を取って子どもと遊ぶこと、子どもの好きな雑誌を買って帰ることの3つです。
まずは行動してみることで、子どもはこの行動を愛情として捉えられたかが分かると思います。
次回ですが、「ゴールデンウイークの勉強法」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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