先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
過干渉にならないように気を付けていますが、子どもは今まで自分の好きなようにできなかったなど文句ばかり。
周りと比べるとわが家は厳しいようです。ただ、高校生なので、遅くとも23時には帰宅するように言っています。
明日模擬試験がありますが、一切勉強せず、ユーチューブ、スマホです。どうしたらよいのか途方に暮れています。
高校生の子どもに親がどう関わっていくべきか。これは、多くの方が抱える悩みです。
実は中学生とは、違う部分がいくつかあります。そこで今回は、高校生の心理とどのように接するべきかについて紹介しましょう。
これらがわかれば、子どもと無駄にぶつかることがなくなります。今よりさらにより良好な関係を築けるようになるはずです。
中学生と高校生の違い
中学生と高校生は、一つ大きな違いがあります。中学は義務教育であり、高校は義務教育ではないことです。
中学校までは、親は教育を受けさせる義務があります。親の勝手な考えで学校に行かせないのは認められません。
もちろん、何か理由があって学校に行きたくても行けない場合は別です。ただこの場合も、社会とのつながりを作る努力は必要でしょう。
一方、高校は義務教育ではありません。行くかどうかは自由で、行きたくないなら働けばいいのです。
模擬試験で勉強しないときは?
相談者さんのように、子どもが模擬試験に向けて勉強をしない時にはどうすればいいでしょうか。
答えは、何も言わなくてもいいです。極論、勉強が嫌いなら、働けばいいからです。
ただし、勉強はしたくないけど、大学に進学はしたいと思っているかもしれません。
この場合、条件は伝えるようにしましょう。「国立なら学費は出す、私立なら奨学金を借りて自分で行きなさい」という感じです。
23時に帰宅することは厳しいことか?
相談者さんのお子さんは、「23時が門限なのは厳しい」と感じています。ただ、これは厳しいことではありません。
青少年保護育成条例によって、未成年の23時から4時の外出は控えさせるように定められているからです。
つまり、23時までというルールを守れず、連絡しても電話に出ないなら、警察に通報しなければいけません。
こういった、私が迷傷法と呼んでいる「法律やルールに違反すること」などは毅然とした対応をしましょう。
それ以外のルールは、子どもと話し合って決めていくことが大切です。
本日のまとめ
高校は義務教育ではありません。勉強したくないなら、働けばいいのです。
ただ、「大学には進学したい、でも勉強はしたくない」と思っているなら、進学させられる条件だけ最初に伝えておきましょう。
明日ですが、「子どもの心を満たす親の声掛け3選」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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