先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
中2男子のシングルマザーです。小6から不登校があり、中1も2ヶ月ほど不登校、遅刻、早退などを繰り返して、提出物も一切ださず、成績は2と1です。
部活はほとんど参加せず、家にいます。勉強が遅れるので、仲の良い友達と一緒の塾に行っていますが、行かない時も半分くらいあります。
関わる時間もほとんどなく、色々と聞いてあげたいところですが、時間が全くありません。上の2人の兄も、自分のことで精一杯のようです。
叱るばかりではいけないと思いながらも、何もできていないのが現状です。
仕事と家事で時間がなく、なかなか子どもとのコミュニケーションも十分に取れないことってありますよね。
でも、大丈夫です。このような場合、ちょっとした意識を変えるだけで、子どもの状況はよくなります。
今回は、こういった時間がない中での愛情バロメータを上げる方法について解説しました。
お伝えすることを意識すれば、今よりお子さんに愛情が届くようになります。子育ての不安やストレスも軽減するはずです。
子どもが学校へ行けない理由
そもそも、子どもが学校に行けない主な理由は3つあります。
1つ目は「愛情バロメータ不足」です。親との関わりが少ないと、愛情が十分に伝わらず、学校へ行くエネルギーが出てこなくなります。
2つ目は「学校でのトラブル」です。友人関係でトラブルがあったり、学校に行く明確な理由がなかったりすると、学校へ行きたくなくなるでしょう。
3つ目は「学校が合わない」ことです。発達障害などが原因で、学校生活に苦痛を感じている場合も考えられます。
今回の相談者さんの場合は時間がないということで、愛情バロメータ不足の可能性が高いです。では、どうしたらいいのでしょうか。
時間がない中での愛情バロメータを上げる方法
忙しい親でも子どもの愛情バロメータを上げるには、量よりも質を重視しましょう。
1日にたった15分しか子どもと関われない場合でも、その短い時間で子どもの話をじっくり聞き、甘えに応えることが重要です。
時間がないなら、学校や勉強に関する話題(親が話したい話)は避けましょう。また、たとえ直接話す時間が少ししかとれなくても、
- 気遣いのLINEを送ってみる
- ちょっとしたお土産を買って帰る
- 料理に手紙を添える
限界が来た時の対応
上記のような工夫をしても限界がある場合は、外部から愛情を伝えるのもいいでしょう。
たとえば、祖父母や他の家族に協力してもらい、子どもの話を聞いてもらうことで、心のエネルギーを補うことができます。
また、仕事を変えることを検討してもいいでしょう。たとえば、夜勤の多い職場を日勤だけの職場に変えたりすれば、子どもとの時間は増えるはずです。
仕事はいつでもできます。しかし、子どもとの時間は今この瞬間しかありません。何を優先するかを考えることも、大切です。
本日のまとめ
子どもが学校に行けない場合、愛情バロメータの低下、学校でのトラブル、学校が合わないことが理由になることが多いです。
仕事などが忙しいなら、短時間で質の高い関わりを持つことを意識しましょう。また、LINEなどで小さな気遣いを行うのも効果的です。
それでも限界がある場合は、祖父母などに協力をお願いしたり、職場を変えて時間を確保する方法も考えましょう。
明日ですが、「和尚さんから学んだ悩みをなくすコツ」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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