高校を選ぶ際に、男子校や女子校、共学でどこを選びますか?すでに決められている方も、迷われている方もいるでしょう。
そこで今回は、「男子校や女子校と共学は、どっちがおすすめ?」というお話をしましょう。
実は学力や将来の人間関係、収入に影響があるという結果があります。子どもに合う学校を選ぶことができれば、将来社会で成功できるはずです。
学力を伸ばすなら男子校・女子校の方が有利?
ペンシルバニア大学のパク教授が、韓国・ソウルの高校制度を分析した研究があります。
ソウルでは、公立高校に進学する際に、男子校・女子校・共学のどこに行くかがランダムで決まる仕組みになっています。
そのため、生徒の学力レベルに関係なく、学校の種類ごとの違いを分析できるのです。
この研究でわかったことは、「男子校や女子校の生徒の方が、大学受験の点数が高い」ということです。
理由として、異性を意識せず勉強に集中しやすいことや、進学に力を入れる学校が多いことが挙げられます。
つまり、学力向上の面では男子校・女子校が有利な可能性があるといえるでしょう。
将来の収入や結婚率には影響がある?
学力だけを見ると男子校・女子校が有利ですが、社会に出てからの影響はどうでしょうか?
実際に、一橋大学の中澤教授が行った研究では、女子校出身者は共学出身者より、
- 毎月の給料が約10%低い
- 結婚する確率が約8%低い
- 子どもを持つ確率が約7%低い
この理由として、異性との関わりが少ないと、対人スキル社会で苦労し、昇進や収入に差が出ることがあると考えられています。
もちろん、すべての人に当てはまるわけではありません。しかし、社会性を身につけるという意味では、共学の方が有利かもしれません。
私は「共学」をおすすめします
これらの情報を踏まえ、男子校や女子校などと共学、どちらがいいのでしょうか?
まず大前提として、一番優先すべきなのは子どもの意思です。お子さんが共学を望むなら共学、男子校や女子校を望むならそちらがいいでしょう。
次に、迷っている場合はどう考えるべきか。私自身は、選べるなら共学をおすすめしています。その理由は、以下の2つです。
1つ目は「共学の方が、現代のスタンダードだから」です。今の日本では、共学の方が圧倒的に多く、男子校・女子校は年々減少しています。
これは共学のほうが求められている(時代に合っている)からでしょう。
2つ目は「恋愛を通して学べることが多いから」です。「まだ恋愛は早い」と考えるお父さんお母さんもいるかもしれません。
しかし私自身は、恋愛でトラブルなどが起こるデメリットより、恋愛を通じて、自分の欠点を知ったり、相手を思いやる力を身につけたりできるメリットの方が大きいと考えています。
また恋愛にならなかったとしても、共学であれば自然と異性とコミュニケーションをとることができます。そういったメリットもあるからです。
本日のまとめ
韓国の研究により、「男子校・女子校の生徒の方が大学受験の成績が高い」ということがわかっています。
一方、一橋大学の研究により、「社会性の面では共学の方が有利な可能性がある」といわれています。
男子校・女子校、共学のメリットを理解した上で、子ども本人が望む進路を選ぶことで、将来の成功につながるはずです。
明日ですが、「時間管理できない子の改善法」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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