「他の子に比べて読み書きの能力が劣っている気がする」
「文章を読み取る力が低いのでテストの成績が心配」
という悩みを持っていないでしょうか?この場合、学習障害の可能性があります。
でも安心してください。 学習障害だからといって、勉強ができないというわけではありません。
きちんとしたサポート方法を実践すれば、誰でもすぐに高得点を取ることができます。
そこで、元中学校教師で現在は年間3000組の親子の勉強をサポートしている道山ケイが、学習障害の子の勉強法と親のサポート法について解説します。
この手順で対策していけば、きちんと良い成績を取ることができて、第一志望の高校に合格することができますよ!
目次
もしかしたら・・・と悩み前に!学習障害10問チェック
うちの子が学習障害だったらどうしよう、、、と悩む前に、まずはお子さんに学習障害の可能性があるかチェックしてみましょう。
以下の10個の項目の中で5つ以上当てはまるのであれば、学習障害の可能性があります。
①学校の授業がほとんど聞き取れない
授業中先生が話したことを聞いてもちんぷんかんぷんで、何の意味もわからないというケースです。②自分の言いたいことを言葉にできない
自分は説明したいことがあるのにうまく説明ができなくて、イライラしてしまうというケースです。③本を読むスピードがかなり遅い
普通に他の子に比べて2倍3倍読む時間がかかっているのであれば、学習障害可能性があります。④規則正しく文字を書くことができない
まっすぐ書く文章なのに、斜めに書いてしまったり、文字の大きさがバラバラだったりという子も、学習障害の可能性があります。⑤数学で文章問題が一つもできない
文章問題の意味がわからず解けない、というケースです。⑥ディベートができない
授業中に2つのグループに分かれて話し合いをするようなディベート授業の時に、自分が何を話していいかわからない、人が何を言っているのかさっぱりわからないというケースです。⑦論理的に話せないため感情的になってしまう
自分の言いたい説明がうまくできないために、「これはこうだ!」「こうなんだ!」とイライラして感情的になってしまうケースです。⑧文章を読んでも理解できない
文章を読んでも全く内容が入ってこない場合は、学習障害の可能性があります。⑨正しい語句の順番で文章を書くことができない
主語や述語など、文章の順番がおかしいケースです。⑩一桁の計算が頭の中でできない
九九や1桁の足し算引き算が全く理解できない場合も、学習障害の可能性があります。これらの項目は、勉強が苦手な子にも当てはまる部分ではあるので、1つでも当てはまったら即学習障害と決めつけるのは間違っています。
ただ、上記の項目の半分以上が当てはまっている場合は、学習障害の可能性を少し疑って子どもに接していくことが大事になります。
すぐに成績が上がる「親がすべき3つのサポート法」
上の結果を見て「自分の子どもが学習障害だ」と落ち込んでしまうかもしれません。しかし問題はありません。
きちんと対応していけば、普通の高校に入る事もでき、将来の夢を叶えることもできます。
では、お父様お母様、学校の先生がどのようにサポートをしていけば良いのでしょうか。大事なポイントが3つあります。
①マンツーマン指導
学習障害の子の場合、大勢いるクラスの中で先生から説明を受けてもなかなか理解ができません。
そこで、マンツーマンでその子に合わせて説明をする形をとることが大事です。
マンツーマンでわからない問題を教えれば、きちんと理解することができます。
その子がわかりやすい言語、わかりやすいペースで話してあげることを意識してあげてください。
お父様お母様がマンツーマンで教えてあげても良いですし、家庭教師のサポートを借りても良いでしょう。
②短時間コツコツ学習法
45分間の授業で勉強を進めていこうとすると、学習障害の子には長く感じます。最後の方になると集中力が切れてきて、勉強ができなくなってしまうと思います。
そこで、15分×3セット=45分というイメージで勉強させましょう。15分位であれば、学習障害の子であっても集中できるからです。
細切れ時間で集中して勉強することを意識しましょう。
③学校の先生と連携
学習障害の子にとって、授業を聞きながらノートを取るというのは難しいことです。2つのことを意識しないといけないからです。
そこで、ノートは書かずに授業だけ聞く、授業は聞かなくて良いのでノートだけしっかり写す、というように1つの勉強に絞るようにアドバイスしましょう。
この学習法を先生にも伝えて、それが許されるようなクラスにしてもらうことが大事です。
お子さんが学習障害の傾向があるなら、これら3つのポイントを意識しましょう。
LDの子でもすぐに成績が上がる勉強法
次に、学習障害の場合、どのようにテスト勉強や日ごろの勉強を進めていけば良いのでしょうか。
まずはとにかく基礎を固めることです。勉強が苦手な子も同じですが、勉強には基礎と応用という2段階があります。
中学生の定期テストの場合、基礎問題が6割、応用問題が4割という割合です。
応用問題4割を捨ててしまっても、6割位の点数は取れます。このうちの、8割しかできなかったとしても48点は取れるのです。
全教科48点取れたらオール3を取ることができます。オール3を取ることができれば、普通科高校の公立高校に行く事は可能です。
こういった理由から、応用問題を捨てて、基礎を固めることを意識させましょう。
基礎を固めるときに大事なポイント
では、基礎を固めるためには、どういった勉強したら良いのでしょうか。教科ごとにポイント解説していきます。
まず数学の場合は、教科書の例題を最低でも5回は繰り返して解いていきましょう。これだけで、最低限の基本は身につくと思います。
理科と社会は、ワークを繰り返し解くことことから始めましょう。これが、勉強の最初のステップになります。
また、ワークにも基本問題と応用問題が載っていますが、応用問題は捨てて基本問題をひたすら繰り返すのがポイントです。
国語は漢字を覚え、教科書の音読をしましょう。漢字はどの学校でも10点から20点分出るので、確実に覚えてしっかり点数に結びつけるのがポイントです。
教科書は何度も音読をしていると、文章が読むのが苦手な子であっても、少しずつ読めるようになります。
英語は英単語を覚える事と教科書の音読をしましょう。音読をする際、発音は多少ずれていても気にしなくて良いです。まずは読んで文法の流れを頭に入れていくことが大事だからです。
なお、以下のページでも詳しく解説しています。
>>元教師が解説!中学生の勉強の仕方解説ページ
【重要】発達障害の子どもの進路選択
今回お伝えした内容を意識して学習障害の子の勉強に向き合っていただければ、少しずつ成績が上がっていくと思います。
また、発達障害の子どもがいるお父様お母様にとって、もう一つ気になることがあると思います。それは「高校受験の進め方」です。
高校には全日制や通信制、定時制など、様々ありますが、お子さんにとってベストなところが気になるのではないでしょうか。
そこで次のページでは、学習障害の子どもの高校進学先の決め方について解説しました。この手順で対策していけば、お子さんは最適な進路を見つけることができると思うので、よかったら参考にしてみてください。
>>【元教師が解説】発達障害の子どもの高校進学先の決め方
【親向け】子どもの勉強のやる気が上がる声掛け法
最後になりますが、現在私は、思春期の子どもとそのお父様お母様向けに、全国で勉強会を開催しています。
ただ、年に数回しか行っていないため、タイミングが合わず参加できない子がいるのも事実です。
そこで、現在有料の勉強会でお伝えしている内容を、無料で解説している「7日間で成績UP無料講座」というものがあります。
こちらの講座では、短期間で爆発的に成績が上がる方法や、オール5を取っている子が行っている勉強法、ストレスなしで勉強量が増える計画の立て方などを解説しています。
また、子どもが勉強に対してやる気を出さないという親向けに、すぐにやる気が出る声掛けテクニックも解説しています。
無料で読める講座で、今なら3980円で販売していたグングン成績が上がる方法マニュアルも受講特典としてお配りしているので、よかったらこちらも参考にしていただけると嬉しく思います。
>>成績UP無料講座はこちら
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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