先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
中2の娘が、二学期に入って、早退や登校しぶりが始まり、起立性調節障害になりました。今はリモート授業を受けることも嫌がり、学習意欲が落ちています。
学年末試験も受ける事が出来ませんでした。評価が低くてもいいと思っている姿を見るのが辛いです。
娘が学校生活に意欲的になれるにはどうしたら良いか、アドバイスをお願いします。(スマホ依存気味ですが、親子の会話は出来ています)
お子さんが起立性調節障害になり、学習意欲や学校に行く気力も落ちていると、親として心配ですよね。
ただここで「何とか改善したい」と焦り、間違ったサポートをしてしまうと、より状況は悪化してしまうでしょう。
そこで今回は、こういった時の正しい対応法をまとめました。実践していただければ、お子さんの気力が戻るはずです。
自分の将来を前向きに考えられるようにもなると思います。
起立性調節障害の原因
起立性調節障害とは、朝なかなか起きられない、朝食欲が出ない、倦怠感、立ちくらみなどの症状が起こります。原因は、主に2つあります。
1つ目は、ストレスです。そこで、まずは家庭でストレスの原因がないかを見直しましょう。
学校や勉強のプレッシャーがあるとストレスとなり、症状が悪化するので注意が必要です。
2つ目は、低血圧です。生まれつき血圧が低いと、症状が出やすくなります。
ストレスの改善だけで治らないなら、生活習慣の改善や医療的なアプローチを検討していきましょう。
安心できる家庭を作ろう
症状を改善するために、まずは家にいるときはストレスを感じない状態を作っていくことが大切です。
すると、血圧が上がってくる午後からは、通常の生活ができるようになっていくでしょう。
ただし、血圧があまりに低いなら、血圧を上げる薬や漢方、プロテイン、サプリメントなどを摂るなど医学的なアプローチも有効です。
家の中では元気よく生活できるようにしつつ、必要であれば児童精神科医などに相談しましょう。
体調が戻ってきたら?
上記の対応で体調が戻ってきても、いきなり学校を頑張らせてはいけません。
勉強や再登校を焦ると、それがストレスになってまた体調が悪化するからです。
まずは無理せず午後くらいから登校していくのがいいでしょう。無理のない範囲で、少しずつ起きる時間を早めていくのがおすすめです。
また、学校やクラスにストレスの原因があると、再発の可能性が高くなります。
この場合は先生と相談して、本質的なストレスの原因をなくしたり、解決が難しいなら場所を変えたりすることも検討していきましょう。
本日のまとめ
起立性調節障害は、ストレスと低血圧が原因で起こることが多いです。まずは、家庭にストレスがないかを見直しましょう。
本質的なストレスの原因をなくすこと、生活習慣の改善、さらに医療的なアプローチで症状は改善できるはずです。
明日ですが、「2ヶ月で親子関係が改善した成果報告」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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