先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
偏差値60以上に上げたいと、本人は希望しています。
ただ、本人は一つの事柄から掘り下げたり、広げたりする思考が好きなタイプで(磁界現象の理由や原理など、中学の教科書に載っていない内容)、それに時間を費やしてしまいがちです。
ただ暗記する行為にも抵抗があるようです。受験までの時間は限られていますので、本人にどう接したらよいのか、ご指南お願いできますと幸甚です。
私の過去の動画や勉強会にご参加いただいている方は、「わからない問題はどんどん飛ばして、短時間で答えを暗記していく」のが最も効率良く成績を上げられる方法だと理解されていると思います。
しかし、今回の相談者さんのお子さんは、この勉強法がいやだと言っています。その結果、わからない問題をひたすら調べる勉強をしています。
深く掘り下げる勉強が悪いわけではありませんが、高得点を取りたいと思ったら非効率です。
そこで本日は「勉強効率が悪い勉強法をしてしまう」子どもの場合、親としてどのようなサポートをするのが良いのか解説します。
今回の内容を理解してお子さんに接していただければ、いずれ効率の良い勉強ができるようになります。参考にしていただければと思います。
目次
親が子どもの勉強方法を無理に変えることはできない
おそらく、今回の相談者さんは、私がこれまでお伝えしてきた効率の良い勉強法を、子どもに伝えていると思います。
それでも、子どもがその通りにやってくれないので困っている状態です。そこで一つ大事なことをお伝えします。
そもそも、親が子どもの勉強方法を、無理やり変えることはできません。思春期の子どもは、なんでも自分のやり方でやってみたいと思う生き物だからです。
お父様お母様がどんなに良い方法を教えても、最初は必ず自己流でやります。そのため、子どものやり方を無理に変えようとしないことが大事です。
では、どのような方法で変えていけば良いのか?実は、2つのステップがあります。
ステップ1 勉強のやる気を引き出す
まずは、勉強のやる気を引き出すこと(動機付け)です。具体的には、ご褒美と目標の設定をします。子どもが勝手に勉強したくなる状態を作るのです。
詳しくは、「成績アップ無料講座」で解説しているので、こちらを参考にしていただければと思います。
>>7日間で成績UP無料講座
動機付けがうまくいけば、勉強へのやる気がUPします。しかし、今回の相談者さんの子どもように、自己流でやってしまうとなかなか成績は上がりません。
そこで、成績がうまいこと上がらず、「ご褒美がもらえなかった」という悲しい気持ちを本人が感じたタイミングで、ステップ2へ進みます。
ステップ2、失敗したタイミングで正しい勉強法を伝える
やる気があって勉強も頑張ったのに、成績が上がらなかったタイミングで、効率の良い勉強法を伝えてみましょう。
まずは失敗を経験させ、自己流でやっても成果が出ず、ご褒美がもらえないという悔しさを感じさせるのです。
成績が上がらなかった経験をするからこそ、「勉強法を変えたほうが良い」という意識が生まれるからです。
ここで大事なのは、自分で気づかせることです。失敗したタイミングで伝えれば、7割の子どもは勉強方法を変えます。
ただ、この方法でも3割の子は勉強方法を変えません。この場合、本人が気づくまで見守ってあげてください。
何度か失敗してようやく自分のやり方が良くないと気づく子もいれば、自己流でもやる気だけで成績を上げる子もいます。
それは、子どもに合った勉強法を見つける作業でもあるので、本人の気づきを見守ってあげましょう。
本日のまとめ
親が子どもに無理やり効率の良い勉強法を教えても、自己流でやってみたいと思うのが思春期の子どもです。
この場合、本人のやり方でやらせてみて、一度成績が上がらない経験をさせましょう。
今のやり方では効率が悪いことを、自分で理解させることが大事です。それでもやり方が変わらない場合は、本人が気づくまで見守ってあげましょう。
明日ですが、「直前で点数UPする!定期テスト当日の勉強法」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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