過保護で育てられた子どもの末路

親子

先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。

過保護の度合いがわからないです。甘やかせすぎると自分で何もしなくなってしまうような気がしてならないのですが、、、。

かまってちゃんにかまってあげないと、やめちゃうからみんなで持ち上げてあげようみたいな、、、。過保護ってそういう印象があるのですが、違うのでしょうか。

今回ご相談者さんのように、「過保護」は良くないイメージを抱く方もいらっしゃると思います。

間違った過保護で接すると、子どもはただのわがままになるでしょう。しかし、正しい過保護で接すると、子どもは早く自立し、未来も明るくなります。

そこでこの記事では、少しわかりにくい「過保護とは何か」について解説しましょう。

過保護の意味をしっかり理解して接すれば、お子さんがかまってちゃんになることはありません。

過保護とは何か?

過保護

一般的に「過保護」という言葉からイメージされるのは「子どもが求めていないのに、親がやり過ぎること」ではないでしょうか?

ただ、私が言っている過保護はこれとは意味が違います。私の言う「過保護」は、自動精神科医 佐々木正美先生の考えで、「子どもが求めていることをやり過ぎること」です。

世の中でイメージされる「子どもが求めていないことをやり過ぎること」は、過保護ではなく過干渉です。

子どもが「弁当作って」とお願いして作るのが、(過)保護。子どもは売店で弁当を買いたいのに「健康に悪いから」と無理やり作って渡すのが過干渉です。

子どもが求めていることはどれだけやってもOK

服を着せる

佐々木先生の考える「過保護」、つまり「子どもが求めていることをやり過ぎる」というのは、全く悪いことではありません。

むしろ、求めていることに応えれば応えるほど、子どもは親の愛情を感じます。その結果、早く自立します。

たとえば子どもが「服を1人で着られないから手伝って欲しい」と言うなら、いくら手伝っても問題ありません。

手伝ったからといって1人で着られなくなるわけではなく、やり方がわかればむしろ早く自分1人でできるようになるからです。

かまってちゃんとは何か?

親子

ご相談にあった「かまってちゃん」というのは」、実は重要なサインです。子どもが「かまってちゃん」になる時は、もっと親に甘えたいと思っています。

こういった状況になったら、できる限り要求を聞いてあげましょう。その方が、早く「かまってちゃん」状態がなくなります。

ただし、親が無理をしてまで応えると、親の方が辛くなってしまいます。そうならない範囲で対応するようにしましょう。

また、明らかにおかしな要求は聞いてはいけません。「早く飯作れクソババア」と言う、いわゆる暴言要求などもは聞いてはいけません。

本日のまとめ

親子

私の言う「過保護」は、佐々木正美先生の定義である「子どもの求めることをやり過ぎる」ことです。これは、悪いことではありません。

子どもの要求には、親の方が辛くならない範囲で、できるだけ応えるようにしましょう。その方が、早く自立します。

明日ですが、「いい子症候群の原因や特徴」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

思春期の子育てアドバイザー道山ケイ

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このサイトの運営者

道山ケイ

 

思春期の子育てアドバイザー。元中学校教師で、親を変えることで子どもの成績を上げるプロとして活躍。年間3000人の親をサポートし、約7割の家庭で親子関係が良好に変化。5教科の合計点が137点UPした子など実績多数。

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