最近テレビで、
公立中学校の先生が、
かなりひどい労働環境というのが、
よく報道されています。
私からすると、
「ようやく明るみになってきてよかった」
と感じるのですが、
学校の先生の仕事量ってかなりやばいです。
酷い先生だと、
平日:朝6時から22時⇒14時間
土日:朝8時から18時⇒10時間
部活をたくさんしている先生だと、
休みは月に1度だけという方も
たくさんいます。
仮に月に28日間仕事をしたとしたら、
毎月360時間働いているわけです。
20代であればこれで給料は、
月に28万、手取り23万くらいなので、
時給1000円以下ということです。
部活動の負担が残業の主な理由
ではなぜここまで、
仕事が増えてしまうのかというと、
その主な理由が部活動です。
授業後に部活の指導をしていると
結果的に授業研究などをするのが、
19時からになります。
その結果自宅に帰るのが、
22時過ぎなってしまうのです。
私は過去に、
サッカー部の顧問とパソコン部の顧問を
経験したことがあるのですが、
サッカー部の顧問をしているときは、
残業がかなり多かったです。
しかしパソコン部の顧問だったときは、
定時にでも帰れるくらい時間に余裕がありました。
今後は外部委託化が主流になる?
この問題を解決するために、
最近行っている取り組みが、
部活動の外部委託化です。
地域でテニスクラブを運営している方に、
授業後学校に来ていただき、
部活の指導をしてもらいます。
その結果、
先生は部活の指導をしなくてよくなり、
授業後すぐに授業研究を始められるのです。
結果的に、
土日も休みが取れたり、
自宅にも早く帰れるようになります。
さらに子供たちは、
より専門知識がある講師から、
部活動を習うことができるので、
技術のスキルアップにつながるのです。
外部委託すると起きるデメリット
一見すると、
メリットだらけの外部委託化なのですが、
実は一つ大きなデメリットがあります。
それは、子どもが荒れるということです。
生徒には、
おとなしい子元気な子
いろいろな子がいます。
元気な子ほど、
部活動を一生懸命やる、
傾向があります。
そういった子たちは、
部活の顧問のことを尊敬しているので、
顧問の言うことだけは必ず聞きます。
彼らが学校でトラブルを起こしたとき、
顧問が彼らを指導することで、
素直に自分のだめだった点を、
反省することができるのです。
外部委託化にすると、
顧問と子どもの関係ができなくなるので、
子どもが荒れたときに、
それを止める人がいなくなります。
その結果、
学校が荒れる確率は大きく上がるでしょう。
実際に私がサッカー部の顧問をしていた時、
ある学校だけ外部委託化で
部活を回していたのですが、
その部活の生徒たちは、
本当に学校で問題行動を起こしていたそうです。
その顧問の人間性もあるかもしれませんが、
やはり顧問が学校にいないのは、
子どもを止める存在がいなくなるのです。
時給5000円は教師に払うべき
現在少しずつ進んでいる、
部活動の外部委託化なのですが、
これにかかる費用っていくらかご存知ですか?
都道府県や部活動によって、
若干異なるのですが、
時給2000円から5000円くらいが
相場だそうです。
時給5000円とか、
かなり高いですよね?
もしそのお金があるなら、
私はそれを教師に払い、
部活動を任せればよいのではないか
と思ってしまいます。
そうなれば、
仕事量は多いけど給料は多い仕事
となるので、
- 良い人材も集まるようになる
- 部活が嫌でやめる教師が減る
※もちろんこの給料を払っても、
指導をしたい教師がいなければ、
その部活だけ外部委託化をするのも
ありだと思います。
ということで、
今世間で話題になっている、
部活動の外部委託化には、
メリットデメリットがあります。
今後あなたのお子さんの部活が、
外部委託されるかどうかを決める、
アンケートなどが行われた際には、
上記の点を踏まえて判断されるとよいのかなと思います。
明日ですが、
「素直じゃない子どもに勉強させる方法」
というお話します。
今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございました。
道山ケイ
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