最近いろいろな「詩」の本を読んでいるのですが、「詩」というのは本当に奥が深いですね。
短い文章の中に生きるヒントや子育ての本質がたっぷり詰まっています。今回は最近見つけた「詩」の中で特に私が心に響いたもの3つを紹介します。
よかったら特に心に残った詩を紙に書き、トイレに貼ってみてください。それだけで子育てのブレがなくなりますし、子どもが健やかに成長できると思います。
みんなちがってみんないい
金子みすゞさんの詩です。タイトルは「私と小鳥と鈴と」です。
私が両手をひろげても、
お空はちっとも飛べないが
飛べる小鳥は私のやうに、
地面を速くは走れない。
私がからだをゆすっても、
きれいな音は出ないけど、
あの鳴る鈴は私のやうに
たくさんな唄は知らないよ。
鈴と、小鳥と、それから私、
みんなちがって、みんないい。
子育ての本質を表している素晴らしい詩ですよね。教師をしているとこの感覚がすごくわかります。
クラスには勉強ができる子、スポーツができる子、人にやさしくできる子、リーダーシップがある子などいろいろいます。
しかし全てが完璧な子っていないんですよね。みんな得意不得意が違うわけです。だからその子の悪いところに目を向けるのではなく良いところに目を向けることが大事なんです。
この真理を比喩を使って上手に表現している詩です。
泣
相田みつをさんの「育てたように子は育つ」という書籍の中に書いてある詩です。
強がりなんかいうことないよ
やせがまんなどすることないよ
だれにえんりょがいるもんか
声をかぎりに泣くがいい
ただひたすらに泣けばいい
この詩を読んで私自身もすごく反省しました。というのは、最近は7つの習慣などの影響により、自分の感情をコントロールすることの重要性が言われています。
もちろんどんなことに対しても感情的になっていたら、物事は上手くいきません。だから自分の感情をコントロールすることは大事なことです。
ただやりすぎてしまうと、感情がない機械的な人間になってしまいます。私も最近この傾向に陥っていたので反省です。
映画、小説、漫画などを見て、時には大泣きすることで、人間味あふれる魅力的な人間になれるわけです。
思春期の子どもに読んでもらいたい詩
最後に紹介するのも相田みつをさんの詩なのですが、こちらは是非お子さんに読んでいただきたい詩です。
よかったらお子さんにシェアしていただいたり、食事の際の話題として使っていただけると良いと思います。以下の詩です。
花を支える枝
枝を支える幹
幹を支える根
根はみえねんだなあ
非常に短い詩なのですが奥が深いです。この詩を読んで子どもたちに考えてほしいのは「根」の存在です。
子どもが花だとしたら、おそらく幹は、学校の先生や友達、部活動の顧問の先生、塾の先生などだと思います。
では根は誰でしょうか?いつもお子さんを陰ながら支えているお父様お母様であれば、根の存在が誰かわかると思います。
この詩を読んで、お子さん自身がその存在に気づけるまで、子育てを頑張っていきたいですね。
本日のまとめ
私たち人間が成長する上ですぐに結果が出ないのが心の成長です。なぜなら心は度重なる失敗経験からしか成長できないからです。
いろいろな失敗経験を重ねていくと、どこかのタイミングで気づきを得られます。「ああ!あの時の失敗はこれが原因だったんだと」
その瞬間こそ、心が成長するタイミングです。金子みすゞさんや相田みつをさんの詩というのは、その気づきを与えてくれます。
日々子育てにつかれているお父様お母様にこそ読んでいただきたいです。なお子育ての気づきを与えてくれる詩は、相田みつをさんと佐々木正美先生の共著にたくさん書いてあります。
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明日ですが、「どこまでまとめノートは作るべきか?」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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