お子さんが何か悪いことをしたとき、あなたはどのような対応をしますか?
- 今は叱るべきではないと我慢する
- すぐに叱る
私の考えとしては、ダメなことはきちんと叱る。ただその基準は子どもの状況によって変えるべきだと思っています。
本日はもし子供を叱らず、社会性がない子に育ってしまったら、どういった悲劇が起きるか解説します。
このお話が理解できると、子どもを叱る必要性や判断基準がより明確になると思います。
道山の教師時代の失敗
私は今までに、クラスの子を一度も叱らず、学級経営をしたことがあります。
その結果どうなったかというと、クラスが崩壊しました。授業中常にうるさい状態が続き、学校一授業をやりずらいクラスになりました。
職員室に戻ると、毎日のように教科担任から、「あのクラスどうにかならないの?」「しっかりやってください」などと愚痴を叩かれまくりました。
当時は子どもへの向き合い方について右往左往している時期だったので、今思い返すと本当にダメな教師でした。
ただその失敗経験があったからこそ、どこまで叱り、どこから許すべきかの判断ができるようになったと思っています。
叱らない子どもがたどり着く末路
その経験からわかったことは、だめなことをしたときは叱らないと、子どもは何が良くて何がだめか、判断できなくなるということです。
例えば授業中に、子どもは後ろを向いて、話していたとします。
そこで教師が叱らなければ、子どもは「静かに話せば問題ない」みたいな価値観になってしまうのです。
提出物があるのに、それをサボったとします。ここで叱らなければ、提出物は出さなくても問題ないと思ってしまうのです。
こういった価値観になると、社会に出てから苦労します。
会議中に話をしていたり、書類などを出し忘れたりして、リストラになる可能性があるからです。
愛情バロメータのレベルによって叱ることが大事
ダメなことはきちんと叱る。これが親として大事なことです。ただ叱る基準というのは、子どもによって異なります。
例えばタバコを吸って深夜徘徊している子に、「提出物を出しなさい」と言っても、おそらく言うことを聞きません。
なぜなら愛情バロメータがかなり低い状態なので、子どもが親の言うことを聞かないからです。
愛情バロメータが最低の時は、叱る基準も最低レベルに下げる必要があります。提出物のことは今は言わず、タバコのことを叱らないといけないのです。
一方きちんと学校に登校できていて、親とも毎日会話ができている子なら、提出物を出さない時に叱ってOKです。
日ごろから愛情バロメータを上げていく
私がなぜ日ごろから、「愛情バロメータを上げることが重要」と伝えているのかというと、本当にダメなことをしたときに、叱ることができるからです。
子どもが道にそれそうになった時、それを止めることができるのです。
愛情バロメータが低いと、子どもが本当に悪いことをしたときに、止めることができなくなります。
結局少年院や鑑別所に入ることでしか、自分を止められなくなってしまうのです。
そうなってからでは遅いので、毎日子どもの要求を聞いて、愛情バロメータを上げていくことが大事なのです。
本日のまとめ
私たち大人は子どもに対して、常に愛情バロメータを上げる努力を、する必要があります。
これをしておくと、そもそも子どもが荒れることがないですし、もし道を外しそうになった時、止めることができるからです。
愛情バロメータが最悪なら、せめて法律に触れることや、自分と他人を傷つけることだけは、しっかりと叱る。
愛情バロメータがある程度高いなら、もう少し上の基準である、提出物や時間を守ることなどでも、叱るようにする。
このあたりを意識して、子どもに向き合ってあげてくださいね。
明日ですが、「子どもにとっての幸せな人生と不幸な人生」というお話をします。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
道山ケイ
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