プレッシャーに弱い子どもへの声のかけ方

プレッシャー

先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。

中3の子どもとの仲は良好になりつつあり、勉強をしなくても、学校をこれ以上休むよりかは元気ならいいと思えるようになりました。

しかし、塾長や部活顧問からの期待やプレッシャーに弱く、逃げたいようにもみえます。母親にできるとしたら、どんな声掛けがオススメでしょうか?

子どもがプレッシャーに弱いと、親として心配になりますよね。背中を押すべきか、受け止めるべきか迷うこともあるでしょう。

そこで今回は「プレッシャーに弱い子どもへの声のかけ方」をお伝えします。

親が上手に子どもを守ることで、子どもはプレッシャーを乗り越えることができます。将来の自信や成長につながるはずです。

プレッシャーを乗り越えられる子と、つぶれてしまう子の違い

親子

プレッシャーに対して、前向きに対応できる子もいれば、心が折れてしまう子もいます。その違いは、次の3つです。
  1. 親子関係が良好かどうか(「何かあれば親が守ってくれる」という安心感があるかどうか)
  2. 子ども自身の状態(プレッシャーに立ち向かうだけの気力が今の自分にあるかどうか)
  3. プレッシャーの大きさ(今の子どもが受け止められる範囲を超えていないか)
この3つがすべて揃っていないと、プレッシャーによって心がつぶれてしまう可能性があります。

不登校から復帰中の子にはプレッシャーをかけすぎない

電話する

今回の相談者さんは「学校をこれ以上休むよりかは元気ならいいと思えるようになりました」と言われています。そのため、不登校から復帰中かもしれません。

もし不登校から少しずつ回復し始めた時期なら、まだ「心のエネルギー」が十分になっていないでしょう。

この段階で外部から期待やプレッシャーを受けると、それが心の疲れになり、再び登校できなくなることもあります。そこで、この状況なら、
  • 子どもの状態を塾や部活顧問に伝え、理解を求める
  • どうしてもプレッシャーが軽減できない場合は、塾を変えるなど環境の調整をする
  • 部活も、必要に応じて一時的に休ませる
ようにしましょう。子ども自身が「ここなら安心」と思える環境を整えることが、心の回復につながります。

親にできる「気持ちの共感」と「無条件の愛」

親子

プレッシャーに弱い子には、次の3つの声かけをしましょう。

1つ目は「気持ちに共感すること」です。「そういうプレッシャーがあるんだね」「言われ続けるとつらくなるよね」と、子どもの感じていることを受け止めましょう。

2つ目は「子どもを認めること」です。「今でも十分頑張っているよ」と、今の子どもを肯定する言葉をかけてあげましょう。

3つ目は「無条件の愛を伝えること」です。「無理しなくていいからね」「辛ければ、お母さんが塾の先生に相談するよ」と、安心できる言葉をかけましょう。

こういった声をかけることで、子どもは何かあったら親が守ってくれると感じます。すると、プレッシャーがかかる場面にも挑戦できるようになるのです。

いずれは、少しずつ乗り越えていく力をつけるでしょう。

本日のまとめ

中学生

プレッシャーにつぶされやすい子は、「良好な親子関係」や「気力」が不足していることがあります。

不登校から回復中なら無理をさせず、環境を調整して心のエネルギーを回復させましょう。

親は気持ちへの共感、子どもを認める言葉、無条件の愛で、子どもの心を支えることが大切です。

明日ですが、「ゴールデンウィーク明けに不登校が増える理由」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

思春期の子育てアドバイザー道山ケイ

動画で解説!プレッシャーに弱い子どもへの声のかけ方

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道山ケイ

 

思春期の子育てアドバイザー。元中学校教師で、親を変えることで子どもの成績を上げるプロとして活躍。年間3000人の親をサポートし、約7割の家庭で親子関係が良好に変化。5教科の合計点が137点UPした子など実績多数。

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