こんばんは。思春期の子育てアドバイザーの道山ケイです。いつも読んでいただきありがとうございます。
先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
教師になりたいと言っていた、勉強嫌いな息子。今はそれを諦めて、高卒でバイトしながら、格闘技をどうしてもやりたいと言います。
趣味でやるなら良いと、2月からジムに入会させましたが、今度は自分がどこまでできるか挑戦し、プロを目指したいと言い出しました。
私達は頭を殴るような格闘技は大反対で、その理由も説明しましたが理解してもらえませんでした。今後どのように接すれば良いでしょうか?
子どもが格闘技をやりたいと言ったら、ケガをしないか、プロになれるのか、などいろいろと心配になりますよね。
格闘技に限らず、親からするとなかなか応援できない夢を子どもが持つことがあります。
では、そんなときはどうすればいいのでしょうか?今回は「子どもの夢を応援できないときの対処法」をお伝えしましょう。
間違った対応をしてしまうと、これをきっかけに親子関係が崩壊してしまうこともあります。一方、正しく対応することで、子どもの自己肯定感UPや成長につながります。
大前提!高校卒業後は、社会人
大前提として、高校を卒業したら社会人です。自分の人生を考えて決める時期に来ていることを理解し、必要以上に干渉しないようにしましょう。
親が子どもの人生に対してあれこれ口を出しすぎると、子どもの自由を奪うことになってしまうからです。
もちろん中学生までは、ある程度は干渉が必要なこともあります。
しかし、高校生以降は少しずつ干渉を減らし、卒業後は最低限のことしか言わないようにすることが大切です。
親ができる3つのサポート
とはいえ、応援できない夢を子どもが持ったときはどうすればいいのでしょうか?親ができることは、3つあります。
1つ目は「愛情バロメータを上げる」ことです。子どもが「親は自分を大切に思ってくれる」「自分は価値のある人間」と思うことができれば、
将来について真剣に考えることができます。料理を作る・話をじっくり聞くなど、日常的なサポートを大切にしましょう。
2つ目は「無条件の愛を伝える」ことです。法律を破ったり、他人に迷惑をかけたりしない限り、どんな道でも応援してあげましょう。
3つ目は「親の気持ちを正直に伝える」ことです。「命の危険がある仕事は不安。無理だけはしないでほしい」と、自分の気持ちは伝えてもいいでしょう。
ただし、子どもの決断を最終的に尊重する姿勢を忘れてはいけません。今回のような格闘家は、法律に触れる仕事ではないため、子どもがやりたいならやらせてあげましょう。
もし子どもが「親のすねをかじり続ける」場合
子どもがアルバイトだけで格闘技を行う場合、生計を立てられず、いつまでも親に頼る生活を続けることも考えられます。
この場合、期限を決めて自立を促すことが必要です。たとえば、「夢は応援するけれど、毎月〇円は家に入れなさい」「〇月までには一人暮らしを始めなさい」と言うなど。
このようにルールを決めることで、子どもも「夢と現実」を理解することができます。その結果、自立するきっかけになるでしょう。
どこまで親がサポートできるのかの基準は、家庭によって異なります。ただ、どこかのタイミングで自立を促すよう声かけをしていきましょう。
本日のまとめ
高校卒業後は自分の人生を決める時期なので、必要以上に干渉せず、子どもの考えを尊重しましょう。法律などを守っている以上は、頭から否定してはいけません。
親ができるサポートは、「愛情をしっかり伝える」「無条件の愛で応援する」「親の気持ちを正直に伝える」ことです。
ただし子どもが自立しない場合は、期限を決めて生活費の負担や一人暮らしを促しましょう。
明日ですが、「新学期に友達ができない子の助け方」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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