先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
15歳の息子は、時々心無い意見を言います。戦争や人が亡くなるニュースについて「人口削減になってちょうどいい」など。
「母はそういう意見を聞くと悲しくなるから言わないで」「人が聞いていて何て思うと思う?」と言いますが、こんな時も「あなたはそう思うんだね」と耳を傾けて聞いていればいいのでしょうか?
思っても口に出す必要ないのにと思います。
お子さんが乱暴な言葉やひどい表現をしていたら、親として見過ごせないですよね。
ただ、ここで対応を間違えてしまうと、親子関係が悪くなったり、さらにひどい表現をすることになるでしょう。
そうならないために、今からできる3つのステップをお伝えします。子どもの言葉の選び方が変わり、他人に優しくできる子になれるはずです。
結論!受け止めるが共感はしない
子どもが納得できないことを言う場合、話を受け止めつつも、共感はしないようにしましょう。
「人口削減になってちょうどいい」と言われたときには、「そういう意見もあるよね」という感じで話すのがいいです。
子どもから意見を聞かれたら、「人口増加は問題だけど、戦争なんかよりいい方法があると思うけどな」
という感じで、子どもの意見を頭から否定しないようにするといいでしょう。
頭ごなしに否定をしてしまうと、子どもは親には気持ちを伝えないようにしようと思ってしまうからです。
なぜ、心無いことを言うのか?
そもそも、なぜ子どもは心無いことを言うようになるのでしょうか。考えられる原因は、3つあります。1つ目は「ネットの悪影響」です。
YoutubeやXなどのSNSでは、そういったことを言う人がいます。すると影響を受けて、同じようなことを言うことがあります。
2つ目の理由は「友達の悪影響」です。悪い言葉遣いやひどい表現は、友達からも影響を受けるケースは少なくありません。
3つ目の理由は「愛情バロメータ不足」です。自分の心が満たされていないと、人の幸せを願えないからです。
もちろん、発達障害などの理由で、言葉の意味の理解が難しい場合、悪気が無くても言ってしまうこともあります。
優しい子どもを育てる3原則
では、どのように子どもに接していけば優しい子に育つのでしょうか。
STEP1は「愛情バロメータUP」です。子どもが「自分は親から愛されている」と感じられるようにすることで、他人にも優しくなれます。
STEP2は「親が他人にやさしくする」ことです。親子は鏡なので、子どもは親の真似をします。
親が日頃から、募金、ボランティア、困っている人を助けるなどをすると、子どもも他人を思いやるようになるでしょう。
STEP3は「悪影響の排除」です。ネットの情報をすべて禁止したり、友達を変えたりすることは親の力では難しいでしょう。
しかし、親戚やクラブの監督などの身近な人で悪影響があるなら、関わりを減らすことはできます。
本日のまとめ
子どもがひどい表現の言葉を言ってきたときには、受け止めつつも共感はしないようにしましょう。
愛情バロメータが低いと、自分の心は満たされないため、他人にも優しくできません。日頃から愛情バロメータを上げることが、大切です。
明日ですが、「塾で成績が伸びる子と落ちる子の違い」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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