中学生は、学校で9教科の勉強をしています。すると、ときどき私のもとに、親からこのような意見が届きます。
「9教科も学ぶ意味があるのですか?」「学校の勉強だけでは、足りていない勉強ってありますか?」
教育に関心の高い方ほど、いろいろな疑問が浮かびますよね。そこで、本日は「学校で勉強する意味と足りない勉強」について解説します。
学校へ通う目的が明確になれば、子どもも親も充実した学校生活をイメージできるようになると思います。
また、足りない勉強について親が理解すれば、子どもが持っている才能を開花させることができるはずです!
目次
中学校で9教科を学ぶ2つの目的
中学生は、なぜ9教科も学んでいるのでしょうか?いろいろな考え方がある中で、私は「2つの目的」が重要と考えています。
視点を増やすことができる
人間は、生きていく上で、さまざまな問題にぶつかります。その解決方法をどのように探すのか、を考えたとき、学校で勉強してきた多くの教科が、ヒントになると思います。たとえば、社会。歴史を学んでいると、何か悩みを抱いたときに「戦国武将はどのように解決したのか?」と歴史的な視点から、解決策を見つけることができます。
理科。「いろいろなパターンを想定して実験を行うことで、1つくらいうまくいく方法にたどり着けるかもしれない」という実験を行って解決方法を見つけることができます。
数学。「今の計算方法では、このようになることが想定できるが、他の計算方法を行えばもっと効率よく答にたどり着けるのでは?」という論理的な解決方法を見つけることができます。
つまり、問題を解決するための視点が増える、これが1つめの目的です。
中学生ではまだ実感できないかもしれませんが、大人になったときに、「あっ、これは中学生の時に学んだことだ」という場面が必ず出てきます。
もちろん、小学生、高校生で学ぶことでも、同じことが言えます。
将来、やりたいことを見つけるキッカケ作り
9教科には、保健体育、技術家庭、美術、音楽などの副教科が含まれています。これは、なぜかというと、主要5教科は苦手だけれど、体育では運動神経がズバ抜けているとか、美術では美しい絵が描けるとか、そういう子どもがいるからです。
その子たちは将来、アスリートや漫画家、もしくは、そういったことに関連する仕事に就いた方がうまくいく確率が高くなります。
5教科が平均的にできる子どもは、将来的に様々な力を必要とする小学校の先生などに向いていることが多いです。
つまり、その子が持つ強みや弱みが見つかる、これが2つめの目的です。学生時代の学びは、将来やりたいことを見つけるキッカケ作りになることでしょう。
学校の教育で足りないものは、家庭の教育で補填する
現在の中学校は、集団生活で物事を推し進めていくカリキュラムです。教室では、知識として多くを学ぶことはできますが、体感することはなかなかできません。
そこで、家庭では、子どもが関心を持ったことに関する「体験」をさせることが大事です。
たとえば、城について学びたかったら実際に見に行く、流通に興味があるなら江戸時代の水運輸送を担った船に乗ってみるなどです。
こういった実体験が、より深い知識となって子どもに定着するのです。
- 登山をしてみる
- 陶芸で皿を作ってみる
- 地域のクラブ活動に入ってみる
- 野菜作りや米作りに挑戦してみる
本日のまとめ
無意識で勉強するよりも、9教科を学ぶ目的意識を持って勉強した方が、成長につながります。
9教科を学ぶ目的は2つあります。「さまざまな視点を持つこと」「将来やりたいことが見つかるためのキッカケ作りになること」です。
しかし、現行の中学校では、「体験活動」があまりできません。そこで、春休み、夏休みというような長期休みには、普段できないような体験を子どもにさせると良いと思います。
なお、私は「夢プロ」という活動を通して、子どもたちにいろいろなことを体験させるようにしています。
今までにスノボーと雪だるま体験、和太鼓体験、陶芸体験、山登り体験などを企画してきました。昨年は他の事業が忙しくあまり実施できなかったのですが、今年は、力を入れて行います。
また、日程が決まりましたらLINEやメルマガなどで随時募集していますので、楽しみにしていてくださいね。
次回ですが、「子ども向け!気が合わない友達との付き合い方」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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