先日こんな相談を頂きました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
> 中1です!私の将来の夢は天文学に関わる仕事で、大学教授などを真面目に考えています。私の行きたい高校は、偏差値が高いです。私の理科の偏差値は、60で、その高校は、68です。
> 私は、東京工業大学に入って宇宙生命のコースに行きたいです。勉強は人十倍しています!部活のある日は、寝る時間を削って4:30に起きてまぁ5時間は、寝ます。勉強しています。
> 最大の問題は、私の家は、お金がありません。理系の学校が高いことは知っています。生活保護で塾にも行けません。教えてくれる人もいません。親は、外国人で勉強がわかりません。シングルマザーです。学校のお金にも困る時期があります。
> 一言でもアドバイスがほしいです。多分だめですが、相談お願いします…
今回の相談のように、最近子どもだけで勉強を頑張っている子からの相談がたくさん来ます。自分の夢に向かって頑張っている子がたくさんいると思うと、本当にうれしく思いますね。
こういった子たちに向けて、前回「苦労は100%報われる理論」という記事を書いたのですが、
>>苦労は100%報われる理論
今回はもう少し具体的なお話をしていこうと思います。今家庭にお金がなく、進学できるか不安な子は是非チェックしてみてください。※本日は子ども向けに記事を書きます。
生活保護世帯でも、大学に進学できる
最初に、簡単ではありますが、現在の生活保護制度について説明します。実は生活保護制度を受けている世帯というのは、高校卒業後に働かないといけません。※一応そういう制度になっています。
ただ、これはあくまでも制度上の話で、現実は「世帯分離」という方法を使えば、大学に行くことができます。「生活保護を受けているから大学に行けない」ということはないので、安心してください。
また、最近では「大学等進学時の一時金の創設」という法案も出てきているので、今後は今まで以上に大学に通いやすい環境に変わっていくと思います。
奨学金に加え、クラファンなどの制度も利用可能
じゃあ生活保護世帯の子たちは、どれくらい大学に通っているのかというと、現実はなかなか厳しいです。生活保護を受けていない世帯の子どもの大学進学率が73.2%あるのに対し、生活保護を受けている世帯の子どもの大学進学率は、33.1%です。
やはり、金銭的な面で通うのが難しいというのが現状なのだと思います。ただ、最近は、奨学金が充実しています。条件はいろいろ異なるのですが、毎月3~10万円のお金を借りられる奨学金はたくさんあります。
この辺りは、日々変わっているので、詳しくは高校3年生の時に、進路の先生に聞くと良いです。また最近では「クラウドファンディング」などの仕組みも出てきています。
今回の相談者のように、夢を持っている子であれば、企業や個人に応援してもらえる仕組みがいろいろ出てきているのです。この辺りを上手に活用すれば、お金の問題もそれほど心配いりません。
おすすめはTOP3%の成績を取ること
奨学金はいずれ返済しないといけません。ある意味借金なので、大学卒業後の生活を苦しめます。そういったことを考えると、できれば借りる金額は減らしたほうが良いです。
そこでお勧めなのは、とにかく勉強を頑張ることです。多くの大学で、「学費免除」という仕組みがあります。これも大学ごとに条件が異なるのですが、ほとんどの場合、
- 経済的に支払いが難しい家庭
- 学力が優秀
極端な話、偏差値の高い高校で成績が下位になるくらいなら、少し偏差値の低い学校に行って上位の成績を収めたほうが良いということです。
今回の相談者は今中学1年生です。そこで、中学3年生になったとき、一度進路指導の先生に相談してみましょう。
以前こちらにまとめたのですが高校ごとに持っている指定校推薦の枠が異なります。
>>推薦入試で大学に合格する方法の記事はこちら
既に行きたい大学が決まっているなら、その大学に進学しやすい高校を選ぶのもおすすめです。
本日のまとめ
現在生活保護を受けていても、将来の夢を諦める必要はありません。「苦労は100%報われる理論」に書いたように、夢があれば必ず誰かが応援してくれます。
最近は、奨学金や学費免除などの仕組みも充実してきているので、そういったのをうまく活用すれば、必ず夢は叶います。頑張ってくださいね。
明日ですが、「思春期の子育て勉強会2018の様子」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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