先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
息子は2年生から不登校になりました。毎日愛情バロメータを上げる子育てをしながら、親子関係は良好になってきました。
進路について、離島留学を検討しています。息子は韓国が大好きで、長崎県対馬に韓国特化コースの高校があります。
離れた土地で一人寮生活ができるのか不安です。息子が決めたなら、笑顔で送り出してやりたい気持ちもありますが、つい上手く行かなったらと考えてしまいます。
先生の生徒さんで同じようなケースはありますでしょうか。
私が教員をしていた頃、実際に離島留学で高校に進学した子がいます。また現在も、離島留学に関する質問は多く寄せられています。
そこで本日は「そもそも離島留学とはどういうものか」「離島留学をする上での注意点」をお伝えします。
現在お子さんが不登校で、高校から生活環境を180度変えたい場合や、今の生活に飽きてしまい、新しい刺激が欲しい場合、離島留学制度はおすすめです。
これから、利用する子がどんどん増えてくる新しい高校受験制度なので、参考にしていただければと思います。
目次
離島留学制度とは、田舎暮らし+全寮制を掛け合わせたもの
最初に、離島留学制度について説明します。離島留学制度とは、簡単にいうと「田舎暮らし+全寮制」で学校に通うことです。
小学校や中学校でもできる都道府県もありますが、今回は高校受験の相談なので高校のケースでお伝えしていきます。
今、世の中には、過疎によって住む人がどんどん少なくなっている地域がたくさんあります。最初はそういった地域の人口を増やす目的で、離島留学制度というのができました。(それ以外の目的で作った都道府県もあります)
今までとは180度違った生活環境で高校生活を送ることになるため、
- 都心で学校に通っていたけど不登校になってしまった
- もともと田舎で暮らしたいと思っていた
一般的な全寮制に入れるよりも、非常に安い価格で済むことが多いです。
全国各地で行われている、新しい進路選択方法
今回の相談者の場合は、子どもが韓国が好きなので長崎県にある韓国特化のコースを検討しています。そういう理由なら、その学校が良いと思います。
ただ「田舎で暮らしたい」「今の環境とは違う生活をしたい」という理由なら、長崎県にこだわる必要はありません。
離島留学制度をしている学校は他にもたくさんあるからです。例えば、三重県鳥羽市や島根県海士町などでも行っています。
>>三重県鳥羽市のHP
>>島根県海士町のHP
地域によって、取り組みや費用が異なるため、少しでも興味があれば、一度ご自身で調べてみてください。
自治体のホームページにも情報が載っていますし、電話をすれば詳しく教えてくれます。可能であれば、一度アポを取って高校を見に行くと良いです。
離島留学すべきかどうかの判断方法
今回の相談者はお母様です。子どもが「離れた土地で寮生活ができるか不安」とあります。
ではこういった場合、離島留学制度させるべきでしょうか?そもそも私自身の進路の決め方の大原則は、子どもの意思を尊重することです。
つまり「子どもが行きたいというならそれを応援しましょう」が、今回の相談に対する私の回答になります。
もちろん、離れた土地で一人で暮らしていくわけなので、失敗することもあります。やってみたら合わなくて、辞めたいと言う可能性もゼロではないです。
しかし、それを恐れていたら何も行動できません。本人がやりたいというのであれば、全力で応援してあげるのが良いと私は思います。
親の意思で無理やり離島留学させるのはアリか?
逆に、本人が望んでいないけれども親が不登校を改善させるために離島留学させたいという場合もあると思います。
もし子どもが望んでいないなら、無理矢理やらせることはおすすめできません。不登校も解決しないと思います。
また、無理に家から出してしまうと、子どもは親に見捨てられたという感覚になります。その結果、一生お父様お母様のことを恨むと思います。
これは絶対にやめてください。離島留学するかどうかの判断は「子どもが望んでいるかどうか」で決めることが大事です。
本日のまとめ
離島留学制度は、「田舎暮らし+全寮制」で学校に通うもので、全国のいたるところで行われています。私自身は、こういった活動はとても良いと思っています。
もし、あなたが今回紹介した2つの地域以外で離島留学の取り組みをしているのであれば、今後こういった記事を書くとき紹介させていただきますので、連絡を頂ければと思います。
また、実際に「うちの娘は現在離島留学中です」という場合、よかったら実際の体験談なども教えていただけると嬉しく思います。
体験してみて分かった「よかったこと」「うまくいかなかったこと」などあると思うので、今後離島留学を検討している方向けに、伝えられると嬉しく思います。
明日ですが、「短期間で覚えられる!!超効率的暗記テクニック」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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