兄は劣等性、弟は優等生の場合の子育て法

兄弟

先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。

我が家は兄が中3、弟が中1で二人ともサッカーをしています。長男は、サッカー、勉強ともにやる気はあるのに、空回り状態です。

一方、次男はサッカーでもキャプテンをまかされ、自分から宿題や勉強をやります。

長男に対しては「勉強しなさい」や「練習しなさい」など色々言ってきてしまったから、やらなくなってしまったのでしょうか。

これまで私のところに寄せられた相談の中に、「兄弟で能力に差があるとき、どのように接すれば良いか」というものがたくさんあります。

そこで本日は、こういった相談を頂いたとき、いつも私がどのようなアドバイスをしているか解説します。

今回の内容をしっかり理解していただければ、兄弟で比較したとき、どちらか一方が何かの分野で劣っているという場合でも、二人とも才能を発揮できるようになります。

兄弟がいる場合、参考になるかと思います。

上の子のほうが子育てで失敗しやすい理由

落ち込む

私がたくさんの方のサポートをしてきた経験上、下の子よりも上の子のほうが、子育てに失敗する可能性が高いです。兄の方が弟よりも劣等生になってしまったり、問題行動を起こしてしまったりするのです。

この理由として考えられるのは、「初めての子育てでやり方がわからなかったから」です。2人目の子は、1人目の子の失敗例を活かして子育てするので、やはり成功率は上がります。

また、1人目の子はどうしても力を入れてしまうため、過干渉になりやすく、2人目は適度に手を抜くため、ちょうど良い干渉になるため荒れにくいというのも理由です。

つまり、今回の相談者さんのように、上の子の子育てに失敗していたとしても、それはどの家庭でも起こっていることで、特に落ち込む必要はないということです。

これからお伝えする方法で、接していけば、二人ともしっかりと成長していきますので、大丈夫です。

勉強と部活だけで兄弟を比べないのがコツ

褒める

兄弟で能力に差がある家庭で、お父様お母様がやってしまいがちなミスは、2人を比べてしまうことです。この子育てをしてしまうと、劣等生の子はさらに劣等生になります。

とはいえ、どちらかのみ劣っていたら、知らないうちに比べてしまうと思います。ではどうしたら良いのか?ポイントは、勉強と部活だけで比べないことです。

勉強や部活以外にも、目を向けるべきところはたくさんあります。まずは、どの分野でも良いので、兄が弟より優れている部分を見つけてあげましょう。

そして、その部分を全力で褒めてあげましょう。これが、お兄ちゃんの能力を伸ばしていく最初のステップです。

弟よりも優れている部分を見つけそこを伸ばす

勉強

次に、お兄ちゃんの方が優れている部分が見つかったら、その部分をトコトン伸ばしていきましょう。

例えば、兄のほうが弟よりも創造力があるとします。その場合、絵画などをやらせてみると、創造力が豊かなほうが良い絵が描けるわけです。

弟よりも良い絵が描け、その部分を認めてあげると、自信を持つことができます。すると自己肯定感が上がっていくため、他の勉強なども頑張れるようになります。

何か1つでも他の子(この場合は、弟)より優れているところを見つけて、そこを認め、伸ばしてあげることが大事です。

本日のまとめ

家族

兄弟間で能力に差があるというのは、どこの家庭でも起こりうることです。そのとき、お父様お母様がやってしまいがちなのは、兄弟で比べることです。

勉強と部活において、優等生か劣等生かを見てしまう傾向にありますが、人間の能力を決める項目はこの2つだけではありません。

人の能力は、リーダーシップや、創造力、信頼感など、いろいろな要素で決まるからです。まずは勉強と部活以外で優れているところを見つけてあげましょう。

見つかったら、それを伸ばしてあげましょう。何か1つでも自信が持てる分野があれば、他の方面でも力を発揮できるようになります。

明日ですが、「保存版!定期テスト前日の過ごし方」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

思春期の子育てアドバイザー道山ケイ

 

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道山ケイ

 

思春期の子育てアドバイザー。元中学校教師で、親を変えることで子どもの成績を上げるプロとして活躍。年間3000人の親をサポートし、約7割の家庭で親子関係が良好に変化。5教科の合計点が137点UPした子など実績多数。

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