子どもにとって、養育者からの愛情は大切です。子どもは愛情が足りないと感じると、自己肯定感が低くなったり、やる気がなくなったりもします。
そこで今回は、親がかけると子どもが愛情不足を感じてしまう言葉TOP3を紹介しましょう。ここで挙げたような言葉を避けるだけで、愛情不足になるのを防ぐことができます。
一方、使い続けていると、知らないうちに愛情不足になって問題行動を起こすこともあるので注意しましょう。
学年順位1桁取れなければ部活は辞めろ
1つ目は「学年順位1桁を取れなければ、部活を辞めろ」です。学年順位1桁ではなくとも、「何点以上取らなければ」とか「何時間以上勉強しないなら」とかも同じです。
このような言葉を言われると、子どもは「親は私が好きなのではなく、勉強している私が好きなんだ」と感じます。つまり、条件付きの愛情になってしまうのです。
基本的に、子どもは無条件で愛さなければいけません。成績が悪かったとしても、他のいい所を認めてあげましょう。
お前はお父さんの言うことだけ聞いていればいいんだ
2つ目は「お前はお父さんの言うことだけ聞いていればいいんだ」です。こういった言葉を言われると、子どもは「自分の人生は自分で決められない」と感じます。
本当に自分のことを愛してくれているなら、やりたいことをやらせてくれるはずです。それができないのは、自分は愛されていないからだと、子どもは考えます。
「A高校はやめて、B高校にしなさい」などのアドバイスも、一方的に伝えると同じように受け取られることがあるので注意しましょう。
人を傷つけることなど、明らかにおかしい考えを尊重するのはダメですが、基本的には子どもの人生は子どもに決めさせることが大切です。
お前なんて産まなければ良かった
3つ目は「お前なんて産まなければ良かった」です。これは、子どもの人格を否定し、存在を否定する極めて危険な言葉です。
このようなことを言われると、子どもは当然自己肯定感が下がります。ひどい場合、「生きている意味がない」と考えてしまうでしょう。
何か子どもが悪い行動をしたとしても、「お前は本当にクズだ」「いつからこんなバカになったんだ」というような、人格を否定する言葉は使ってはいけません。
叱る時は、「そういうことをすると、人を傷付けるからやめなさい」という感じで、良くない行動を伝えるようにしましょう。
本日のまとめ
親がいくら子どものことを愛情深く思っていても、それが適切に伝わっていないと子どもは愛情不足を感じてしまいます。
今回紹介したような言葉を言ってしまうと、一気に親子関係が悪くなるので注意しましょう。
明日ですが、「誰でもできる!学ぶ楽しさの伝え方」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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