先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
中2の息子は愛情バロメータを上げることで、リビングで過ごす時間や会話も増えて暴言もなくなりました。ただし、現在は不登校気味に。小学校の頃から先生との相性が悪く、信用していません。
宿題のやる気も出ず、「先生に怒られるから行きたくない」というので、休むのを受け止めたり午後から行かせたりしています。しかし、将来上司が嫌で仕事が続かないようなことになるのではないかと不安です。
子どもが「学校に行きたくない」と言うことは、珍しいことではありません。親としては、これを受け入れていいのか迷ってしまうでしょう。
今回は、子どもが学校に行きたがらない時、親はどのような対応を取るべきなのかを紹介します。
適切な対応をしないと、不登校が長期化するので注意しましょう。
大前提!将来のことは考えなくていい
ご相談では「子どもが将来、仕事も長続きしないのではないか」と心配されています。ただ基本的に、将来のことを今から考える必要はありません。
たとえば、子どものころに野菜が嫌いだったとしても、大人になってから好きになることはよくあるでしょう。
子どものころは異性が苦手だったとしても、大人になると克服していることもよくあります。
人の気持ちは時間とともに変わっていくものなので、将来のことまでは今から気にする必要はありません。
愛情バロメータUP+状況確認
今回の相談者さんの場合、まずは愛情バロメータをさらに上げましょう。すると、子どもはつらいことでも乗り越えられるようになるからです。
現在学校の先生が嫌で行けていないのですが、愛情バロメータが高いとこれくらいのことなら気にせず行けるようになることもあります。
ただ、もしかすると子どもが学校で理不尽な対応を受けていて、そのために学校に行きたくない可能性もあるでしょう。この場合、無理に行かせてはいけません。
子どもに学校でのことを詳しく聞いて、場合によっては担任の先生ではなく、学年主任や教頭先生などの上の先生に相談することが必要です。
学校に問題がないとしたら?
子どもに話を聞いても、学校側に問題がない場合は、まずは先生のネガティブイメージを減らすことから始めましょう。
たとえば、先生の何が気に入らないのかを聞いてみるのです。子どもが「話し方がムカつく」と言ったら、「他には?」と聞いてみます。
これ以上なければ、子どもは「意外と嫌いな所は、話し方だけ」と気付くかもしれません。
なんとなくのイメージで先生を避けていることもあるので、親が「視点を変える質問」をすると、案外イメージが変わったりします。
本日のまとめ
子どもが学校に行きたくないと言う場合、まずはなぜ行きたくないか原因をはっきりさせましょう。
学校側に問題がありそうなら学校に相談し、そうでなければ子どもの意識を転換する質問をしていくのが解決への近道です。
明日ですが、「高校受験が合格する親の関わり方」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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