先日文科省より、小中学校の不登校児童生徒数は約30万人で、前年度よりも約5万人増えたというデータが出ました。
※ 令和4年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査 から引用
急激に、不登校の数が増えているということになります。そこで本日はこのデータをもとに、「小学生が学校に行きたくない理由」を3つ紹介しましょう。
原因別の解決ステップもお伝えするので、今お子さんが学校に行けていない場合は、解決にむけて前進できるはずです。
第1位「無気力、不安」
最も多かった原因は「無気力、不安」でした。全体の約半数を占めています。
無気力や不安というのは、学校に行こうと思っても朝体が起きなくて行けないという状態です。
親が何かあったか聞くと、「学校に行くのが怖い」「よくわからないけど体が動かない」など何かしらの不安を感じている子が多いでしょう。
この場合、まずは話を聞いて、不安な気持ちを吐き出させてあげることが大切です。人は話を聞いてもらうことで、気持ちが楽になるからです。
第2位「生活リズムの乱れ、遊び、非行」
生活リズムの乱れは、夜までずっとゲームをしていて、寝るのが遅くなって朝起きられないなどが挙げらます。
小学生の場合、まだまだ自分でゲームを我慢するのが難しいです。そのため、これが原因で不登校になったら、親が代わりに管理してあげましょう。
ただし親が管理しようとすると、「うるせー黙れ」と暴言を吐いたり反発したりすることがあります。
この場合は、そもそも話し合いができる親子関係を作るところから始めていくことが大切です。
第3位「親子の関わり方」
親が毎日「勉強しなさい」「早くお風呂に入りなさい」「靴をそろえて脱ぎなさい」など言いすぎると、子どもは家にいるだけで心が疲れてしまいます。
すると、本当は学校で起こった話などを聞いてもらいたいのに、それができなくなります。その結果、心が苦しくなり、朝起きられず学校に行けなくなることがあるのです。
もちろん、勉強することも、早くお風呂に入ることも、靴をそろえて脱ぐことも大事なことです。ただし、言いすぎると過干渉になるので注意が必要です。
これが原因で不登校になったら、法律に違反することなど、本当にダメな事以外は言わないようにしましょう。
本日のまとめ
小学生が学校に行きたくない場合、「無気力、不安」「生活リズムの乱れ、遊び、非行」「親子の関わり方」の3つが原因として多いです。
状況が悪化していなければ、子どもへの接し方を変えていけば改善します。過干渉をやめて、子どもの話に耳を傾けることを意識しましょう。
明日ですが、「子どもの集中力を高める方法」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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