先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
4年生の息子が登校拒否で1ヶ月です。いじめではないが、学校になると行きません。
先生から電話があって昼から登校すると約束しても平気で行きません。
行く行く言っては、時間が近くなると暴れます。好きなことは、自分からなんでもします。改善するのでしょうか?
子どもが学校に行かない状態が続いていると、親としては不安に思ってしまいますよね。
登校拒否は、どんな子どもでも陥ることのあるトラブルです。今回は、登校拒否の解決方法をステップ式で紹介しましょう。
間違った対応をすると、さらに状況が悪化してしまう可能性があるので注意が必要です。
考えられる2つの原因
登校拒否になってしまう場合、主に2つの原因があります。それぞれ対応の方法が異なるため、まずは原因を判別しましょう。
1つ目は「行くつもりはあるものの、直前になると不安になって行けなくなってしまう」パターンです。
本人も「学校に行きたい。このままじゃいけない」と思っているものの、心身が付いてこずに動くことができなくなっています。
2つ目は「元から行くつもりはないものの、行くと言わないと面倒なのでその場しのぎで言っている」パターンです。暴れているということなので、今回はこちらの可能性が高いでしょう。
まずは愛情バロメータUP
その場しのぎパターンの場合、まず子どもの愛情バロメータを上げることから始めましょう。愛情バロメータが低い状態では、まともに話を聞いてもらえないからです。
愛情バロメータを上げるには、子どもの好きなことを親も一緒にするのが効果的です。たとえばゲームや釣り、自転車など、子どもの趣味を一緒にやってみましょう。
共通の趣味があると、日常的な会話も弾むようになります。その際、子どもの話をしっかり聞くようにしましょう。
また、子どもの好きな料理を作るのも効果的です。愛情バロメータが上がるまでは、無理やり学校に行かせないようにしましょう。
学校に行きたくなる気持ちを作ろう
愛情バロメータが上がってから登校拒否を解決するには、子どもが学校に行きたくなる気持ちを作る必要があります。
多くの子は、友達に会うために学校に行っています。「勉強しに行っている」という子はほとんどいません。
つまり、友達との関係を強くすれば、友達に会うために学校に行こうと思えます。そこで、たとえ学校に行っていなくても、放課後に友達と遊びたいと言うなら、止めないようにしましょう。
また、先生と話をする機会を作って、先生との信頼関係を築いていくのも効果的です。信頼できる先生だとわかれば、子どもの学校に行く理由になります。
本日のまとめ
登校拒否を解決するには、まず何が原因で登校できていないのかを確認しましょう。
そのうえで、愛情バロメータをアップさせ、学校に行きたくなる気持ちを作れば問題は自然と解決していきます。
明日ですが、「子どもの発達障害診断チェック」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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