先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
中3の息子の成績で悩んでおります。私から勉強方法のアドバイス(音読など)を全てうるさいと言って、いうことを聞いてくれません。
テストも平均20点代です。口うるさい私を、息子は疎ましく思っております。でも私は息子に色々と言わずにはいられないのです。関係改善をどうして良いかわかりません。
子どもの成績は、少しでも上げたいというのが親の願いでしょう。親が子どもの勉強に、アドバイスしたくなる気持ちはわかります。
ただ、間違ったやり方で助言をしてしまうと、話を聞いてくれるどころか親子関係が悪化して、ますます勉強をしなくなるでしょう。
そこで今回は、この状態から受験へ向けてやるべきことを解説します。このステップを行えば、高校受験も後の未来も明るくなるはずです。
まずは良好な親子関係を作ろう
子どもの成績を上げたいとき、まずは良好な親子関係を作ることが必要です。親子関係が悪いと、子どもはそもそも親のアドバイスを聞いてくれないからです。
むしろ言えば言うほど、どんどん勉強をやらなくなっていくでしょう。
良好な親子関係をつくるために必要なのは、「子どもが嫌がることをやめて、求めることをする」ことです。
つまり、今は勉強のアドバイスをやめて、子どもが求めること(たとえば、おいしいご飯を作るとか、話を聞くとか)を行っていきましょう。
テストの成績が下がったらどうするか?
アドバイスをやめて勉強の話をしなくなったら、成績は下がるかもしれません。ただし、これは仕方のないことです。
では、目の前の受験はどうするかというと、今の成績で進学できる志望校を探しましょう。
中3の冬から親子関係を改善して、偏差値を上げて、ワンランク上の志望校に合格させるのはかなり大変だからです。
進路の話もできないぐらい、親子関係が悪化している場合は、学校の先生やパートナー、家庭教師などに進路決めのサポートをお願いするしかありません。
そうならないためにも、中2までの段階で良好な親子関係を築いておくことが大切です。
子育ての成功は高校受験合格ではない
そもそも子育ての成功は、高校受験に合格させることではありません。
もちろん、受験に合格させることが幸せな人生の通過点になることはありますが、必須条件ではないのです。
子育てのゴールは、子どもが将来幸せな人生を歩むことです。つまり、
A君:高校受験は合格。しかし、親子関係は最悪で困った時に何も話ができない。高校に入ってからも勉強のやる気はない。
B君:高校受験はうまくいかなかったが、親子関係は良好。大学受験でリベンジするように頑張っている。
であれば、B君の親の方が子育てとしては成功しています。そのためには、今は一旦勉強の話はせず、親子関係を改善させることを優先しましょう。
本日のまとめ
良好な親子関係ができていないのに、勉強のアドバイスをしても無駄です。余計に反発して、やらなくなるでしょう。
たとえ受験前だとしても勉強の話はやめ、親子関係を改善することを優先しましょう。
高校受験は、人生のゴールではありません。たとえ志望校に届かなくても、夢を叶えるためにはいくつでも方法はあるので大丈夫です。
明日ですが、「小学生が不登校になる3つの理由」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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