先日、こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
親子関係が上手くできてないのに厳しく注意してしまったり、娘からの暴言に耐えられなかったりして、私の方が部屋に引きこもってしまいます。
親の気持ちが限界の場合、どのような心持ちで接すれば良いでしょうか?また、暴言をはかれた後の気持ちの切り替えが難しいです。
親子関係が悪いと、子どもは親に対して暴言を吐くようになります。そうなると、こちらもイライラしたり辛くなったりしますよね。
では、どのように対処すれば、暴言をなくすことができるのか。今回は3つのステップとともに、親の気持ちの切り替え法もお伝えしましょう。
正しい対応をしていけば、子どもの暴言はなくなります。親子共にストレスが減り、楽しく会話できるようになるはずです。
子育ての大前提
そもそも子育てをする上で、最も大事なのは「親子関係」です。親子関係が悪いと、子どもに何も伝えられなくなるからです。
どんな声かけをしても、どんなアプローチをしても、子どもは聞く耳を持たないでしょう。これは、私の教師時代の苦い経験から学んだことです。
信頼関係ができていないヤンチャな子を叱っても、全く言うことを聞いてくれませんでした。それどころか「うるせぇ」などの暴言を吐かれてしまうのです。
しかし信頼関係ができている子の場合、たとえヤンチャでも、タイミングを見て自尊心を傷つけない言葉を使えば、理解してくれました。
つまり、関係づくりが全ての土台といえるでしょう。これができていない段階では、注意しても効果はありません。
自分でやるか、他人に任せるか
今回の相談者さんのように、親が限界になっているときは、まずは自分自身の心のケアをすることが大切です。
パートナーやカウンセラーに話を聞いてもらったり、趣味の時間を作ったりするなど、自分に合う方法でストレスを発散しましょう。
そして心に余裕が出てきた後で、愛情バロメータを上げていきます。やるべきことは、「子どもが喜ぶことをして、嫌がることはしない」ことです。
ただし、迷傷法(人に迷惑をかけること、人を傷つけること、法律やルールに違反すること)は、言い過ぎない程度にダメだと伝えましょう。
もしこれが自分でできないなら、全寮制フリースクールや施設などに子どもを預かってもらうしかありません。
子どもの暴言をやめさせる方法
ここまでを踏まえて、もし自分の子育てで子どもの暴言をやめさせるには、
- 親子関係を良くする
- 暴言を吐きたくなる言い方をやめる
- 落ち着いているときに、暴言はいいことなのかを確認し、二度と言わないように約束させる
なお、本当に親子関係が悪くなると、子どもは親を無視するようになります。子どもに暴言を吐かれたとしても、反応してくれるだけマシと考えましょう。
すると、暴言に対しても少しは前向きに考えられるようになるはずです。
本日のまとめ
子どもの暴言をやめさせるには、まずは親子関係を良好にすることが大切です。
その上で、暴言を吐きたくなるような言い方をやめ、子どもが落ち着いているときにダメな行動を叱るようにしましょう。
明日ですが、「奈良県生駒市でPTA講演会を行いました」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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