先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
中2男子。親子関係は悪くなく、一緒に料理したり、好きな子の話や部活の愚痴を話してくれる自己肯定感の高い息子です。
行きたい高校はあるのですが、内申は全く足りておらず、偏差値は10足りません。
しかも、少しやっただけで「満点取れそう!」と言ってしまう自信過剰な所があります。どのようなサポートを行えばいいでしょうか。
子どもの自慢話や自信過剰な言動は、親としては心配になりますよね。しかし、自信過剰にはいいパターンと悪いパターンがあります。
今回は、この見分け方と、それぞれのパターンの対応法をまとめました。いいパターンの場合は、そこまで気にする必要はありません。
一方、悪い自信過剰タイプの場合、今後子どもがうつになったり非行に走ったりするケースもあるので注意が必要です。
結論として、現在のサポートを継続することが最適
今回の相談者さんの場合、お子さんに対して全く気にする必要はありません。今の子どもへの向き合い方を続けていけば大丈夫です。
なぜなら、親子で積極的にコミュニケーションを取り、親子関係が非常に良好であることは、これまでの子育てが成功している証拠だからです。
特に思春期の中学2年生は、感情が不安定になりやすく、親子関係が荒れがちな時期といえます。その時期に、愛情バロメータが高いのは、素晴らしいことです。
特に何かを接し方を変える必要はなく、現状のサポートを続けていけば大丈夫でしょう。
「満点取れそう」という発言に対する適切な対応
では、自信過剰な発言が見られた場合、どのように対応すればいいのでしょうか。このときは、「そうなんだ!楽しみだね」と肯定的に受け止めてあげましょう。
子どもの「親に認めてもらいたい」という気持ちを満たしてあげることが重要です。
実際に満点が取れなかった場合は、その結果を踏まえて「頑張ったのに残念だったね。どうしたら次回、満点取れるかな?」と、
一緒に改善点を探る姿勢を示すことが大切です。これにより、子どもが自分の行動を振り返り、次に向けて成長するきっかけを作ることができます。
自信過剰な子どもには2種類存在する
自信過剰な子どもは、2つのタイプがいます。1つ目は、本心からの自信過剰タイプです。愛情バロメータが高い場合に、見られます。
この場合は、問題ありません。失敗した時に親と一緒に改善点を探していけば、自然と成長していくでしょう。
2つ目は、強がりの自信過剰タイプです。こちらは、愛情バロメータが低いときに起こり、本当は自信がないのにそれを隠すために強がっている状態です。
このタイプは、早めに愛情バロメータを上げないと、心が折れてしまうリスクが高くなってしまいます。
日頃から、子どもと良好な親子関係を築くことを意識していきましょう。
本日のまとめ
子どもが本心からの自信過剰タイプの場合、そこまで気にする必要はないでしょう。親子関係が良好であるため、特に何かを変える必要はありません。
自信過剰な発言には肯定的に対応し、失敗した場合は一緒に改善点を探ることを続けていけば、いずれ落ち着いてくるでしょう。
明日ですが、「夏休み明けの不登校の解決法」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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