先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
怒鳴ったり強く叱ったりしなくても、学校へ行くように伝えると息子はさらに欲求不満を感じます。
結果、自己中心的な行動が悪化し、親への信頼をなくし、無気力になってしまいました。
不登校児に聞ける要求と聞けない要求をどう線引きしたらいいのでしょうか?
不登校で子どもが家にいると、理不尽な要求が出てくることもあるでしょう。どこまで聞いてどこからは聞いてはいけないのか、迷ってしまいますよね。
そこで今回は、子どもが不登校のときの要求への対応や、子どもへの関わり方について解説しましょう。
親の関わり方次第で、子どもの無気力は改善できます。子どもも学校や将来について前向きに考えることができるようになり、親としてもストレスが減るはずです。
大前提:不登校児に避けるべき言葉
大前提として、不登校のときに言ってはいけない言葉があります。
それは「学校へ行きなさい」です。たとえ怒鳴ったり強く叱ったりしなくても、この言葉は言わないようにしましょう。
子どもがまだ学校に行きたいという気持ちになっていないのに言ってしまうと、子どもは「自分の気持ちをわかってもらえない」という不信感を抱くからです。
その結果、親子関係が悪化して、欲求不満や無気力、不登校の長期化につながります。もちろん、「ゲームしたいから学校休む」などのサボりは例外です。
聞いていい要求とダメな要求の見極め方
不登校の子どもがいる場合、まずは良好な親子関係をつくることからはじめていきましょう。
具体的には、子どもが嫌がることを言わないこと、子どもの聞いてもいい要求はどんどん聞いてあげることが大切です。
聞いてもいい要求とは、年齢的に問題ない要求のことです。たとえば「お腹すいたから〇〇食べたい」「一緒にゲームしよう」「服を買いに行きたい」などです。
一方、年齢に合わない要求(100万円のカバン買ってなど)、おかしな要求(タバコ吸いたいなど)は聞いてはいけません。
子どもの気持ちが前向きになるのを待とう
上記の対応を続けると、子どもは気力が出てきます。
すると少しずつ「そろそろ学校に行ったほうがいいかな」「勉強が心配だな」といった言葉が出てくるでしょう。
この言葉が出て初めて、今後についての具体的な話し合いをする準備ができたと言えます。
それまでは焦らず、良好な親子関係を築いていくことが大切です。
本日のまとめ
不登校の子どもに「学校へ行きなさい」と言うのはNGです。親子関係が悪化し、不登校が長期化する原因になります。
親は子どもの気持ちを尊重しつつ、良好な親子関係を築き、子ども自身が前向きな気持ちになるのを待つことが大切です。
明日ですが、「教師不足によって子供に起こる悪影響」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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