先日こんな相談を頂きました。
※プライバシー保護の関係で、
内容の一部を変更しております。
中3の息子です。
学校でいやなことがあると、
「行きたくない」と言い、
ときには休み・・を12月から繰り返しています。
どれも人間関係でしねと言われたり、
眉毛がこいと言われたりといった内容です。
しかも内容をなかなか言わず、
言うまでに何日もかかるのでバトルが絶えず大変です。
10月までは部活動も頑張っていたのに、
部活動でいやなことがあったあと
次々といろいろなことがあり、
部活動もやめると思われます。
先生にも相談しながら解決すると
けろっと学校に行くのですが、
またすぐに違うことが起きてきます。
強い心を育てるにはどうしたらよいでしょうか。
相談者の方は、
「強い心を育てる方法」を
求められているのですが、
実はこの考えが少しずれています。
というのは、
強い心がないからこそ、
嫌なことからすぐに逃げてしまっていると
考えらえているからです。
でも本当の原因は、
違うところにあります。
悪口を言われる学校なんて行きたくない
そもそも相談者の方のお子さんは、
- 人間関係でしねと言われたり、
- 眉毛がこいと言われたり
人によって、
これらの屈辱をどのレベルで考えるかは
異なると思うのですが、
私だったら、
こんなこと言われる学校には、
絶対に行きたくないですね。
部屋に引きこもって学校に行かないか、
悪口を言ってくる友達と喧嘩をして、
二度と言えないようにしてやるか、
どちらかを選ぶと思います。
実は人間ってみんな同じで、
前者のような考えをする子は、
引きこもりタイプの子です。
後者のような考えをする子は、
非行タイプの子です。
どちらのタイプかは、
その子によって異なるのですが、
普通は学校には行きたくないと思います。
だからこの子はまもなく、
長期的な不登校になることが、
予想できるわけです。
本心を言える状況を作ることが重要
ではそうならないために、
今からどういった対応を
していったら良いのか?
一番大事なのは、
「本心を言える親子関係を作る」ということです。
ここからはあくまでも私の予想になるのですが、
おそらく相談者のお母様は、
お子さんが少しでも弱音を吐くと、
「そんなことでくよくよしていたらダメ」
「いいから学校に行きなさい」
「社会に出たらそんなこと当たり前に起こるよ」
というような言葉を、
投げかけているのかなと思います。
※違っていたらすみません。
仮のそういった言葉を、
投げかけているとしたら、
子どもは、
- お母さんに相談してもいつも否定される
- そのたびに心が傷つく
- だからお母さんには相談したくない
と感じるようになります。
その結果親に本音を話せない関係に、
なってしまうわけです。
否定をせずひたすら聞くコミュニケーション
では子どもが親に求めているのは、
なんなのか?
これは一言でいうと「無条件の愛」です。
「学校で嫌なことがあった」
と親に相談をしたら、
「そうなんだ辛かったね」
とまずは辛い気持ちを受け止める。
そして、
「学校に行きたくなかったら、
無理に行かなくていいよ。
転校したっていいし、
高校から再スタートを切ってもいいよ。」
「でも学校に行きたいなら、
二度とそういったことを言われないように、
お母さんが学校に言いに行くよ」
と子どもを守る姿勢を見せる。
「あなたが弱いからダメなんだ」
と叱られたくて、
親に相談をする子は一人もいません。
親に守ってほしいから、
子どもは親に相談をするわけです。
だからこういった対応をしていく必要があります。
このような対応をしていくと、
少しずつ子どもは親に相談をするようになります。
その後学校に足を運んで、
こういった辛い状況を解決する方法を、
先生と相談をしていくと、
学校に行けるようになってきます。
強い心とは弱音を吐ける心
最後に強い心について、
私なりの見解をお話しします。
私自身は「強い心=弱音を吐ける心」
だと思っています。
何か辛いことがあったときに、
それを一人で抱え込むことができる人が、
強い心を持っているわけではありません。
辛いことがあったとき、
自分のプライドを捨てて、
誰かに相談をしたり弱音を吐ける人こそ、
本当に強い心を持っていると思います。
強い心を育てる方法というのは、
子どもが気軽に弱音を吐けるような親子関係を
作っていくことだと私は思っています。
明日ですが、
「音楽を聴きながら勉強をしても良いのか?」
というお話します。
今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございました。
道山ケイ
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毎回貴重なお話をありがとうございます!
4人中2〜4番目の3人に当てはまるお話でした。
又、4番目の3女は特に酷く、男性コーチに叱られて辞めたいと言った事が習い事2つ目です。
物凄く怖く感じて居る様子です。けれど、父親にはくってかかります。そこが不思議なのですが。
それでも昨年4月から道山先生の音声を毎日書き、再びこの数日聞き返し、頭を捻りながらグレーな言葉掛けを探して日々を過ごしています。
子育ての全てが、毎日が私の全身のエネルギーを使っている事に気付いた今日この頃です。
数週間前に、身近な人から、強い心も育てなきゃダメよ、と言われたばかりでした。どうしたら育つのか、日々起こる子どもの心の変動への寄り添い。
そんな中見つけた記事でした。
ありがとうございます!!