子どもに無視されたり、ちょっと注意しただけなのに激しく反発されたりするとイライラしますよね。
しかし、子どもの激しい反抗は、接し方を少し変えるだけで改善できるケースがほとんどです。
そこで今回は「反抗期の子どもが求めている親の行動」をお伝えします。間違った対応をすると今よりもエスカレートし、暴言や暴力につながるため注意しましょう。
反抗期とは何か?
そもそも子どもの反抗期は、正常なものと危険なものがあります。正常な反抗期は、「子どもの自己主張」から起こります。
親子で意見が対立したときに、自分の意志を伝えている状態です。そのため、反抗しているように見えます。
ただこれは自立に向けた自然な成長のひとつなので、特に問題はありません。
一方、危険な反抗期は、「親の態度への不満」や「理解されない不安」から、わざと親へ反抗したり暴言を吐いたりする状況です。
この原因は、親の口うるさい指摘や過度な期待、否定的な言葉、また親に自分の気持ちを分かってもらえず「孤独」を感じていることが挙げられます。
危険な反抗期に該当する場合は、要注意です。間違った対応を続けると、不登校やさらなる問題行動の悪化につながる可能性があります。
子どもが親に求めているもの
反抗期の子どもが親に求めていることは、大きく分けて次の3つです。1つ目は「話を聞いてほしい」です。
子どもは、アドバイスや指摘ではなく、共感を求めています。子どもの話には否定せず、受け止めることを意識しましょう。
2つ目は「自分の意志を尊重してほしい」です。子どもの考えを認め、失敗も受け入れてあげましょう。
命に関わることや他人に迷惑をかけること以外は、子どもを信頼して挑戦させてあげることが大切です。
3つ目は「無条件の愛で接してほしい」です。時には親子でぶつかることがあっても見捨てず、子どもへの愛情をたっぷり伝えましょう。
この3つができていれば、反抗期はいずれ落ち着きます。
親がやめるべきこととやるべきこと
一方、反抗期の子どもへの接し方で注意したいNG行動が3つあります。1つ目は「命令口調での会話」です。
「早くしなさい」「いい加減にして」といった言葉は反発を生みやすいため、言い過ぎないようにしましょう。
2つ目は「過干渉な態度」です。細かい指示や過度な心配、スマホのチェックなどは、子どもに「信頼されていない」と感じさせてしまいます。
3つ目は「完全な放置」です。子どもが寂しさを感じてしまうため、放置はやめましょう。この3つをやめることも大切です。
本日のまとめ
反抗期は、子どもが自立に向けて成長するための重要なプロセスです。
親が子どもの気持ちに寄り添い、失敗を受け入れる姿勢を持つことで乗り越えることができます。
「話を聞く」「意思を尊重する」「無条件の愛を示す」という3つの行動を意識しながら、親子の信頼関係を育んでいきましょう。
明日ですが、「子ども同士のトラブルに親は介入すべき?」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
この記事へのコメントはありません。