先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
中3の娘。お風呂に入ると言いながら、ずっとしゃべったり歌ったりしてなかなか入らず、入ったら入ったでずっと歌ってて上がらず、とにかく何をするにもすごく時間がかかります。
さっさとするように言っても絶対に聞かず、わざとかなと思うくらいしゃべり続けます。終わりがなく、私もやることが進みません。
寝るのも遅くなりつらいです。話を終わらせようとすると怒るのですが、話を上手に切り上げるのはどうしたらいいでしょうか。
それとも満足するまで聞き続ける方がいいのでしょうか。
親も忙しい中で、お子さんがしゃべりっぱなしだと困ってしまいますよね。では、どう対応すべきか。
ここで判断を間違えてしまうと、これをきっかけに親子関係が悪くなってしまうため注意しましょう。
一方正しく対応できれば、親子関係は今よりも良好になります。親の負担も減り、家族みんなが安心して過ごせる家庭となるはずです。
対応のステップ
今回のような状況の場合、「親に自分の存在を認めてほしい」という気持ちでおしゃべりを続けている可能性があります。
そこで、まずは愛情バロメータをチェックしましょう。そのためには、親のお願い(「お皿を台所まで持ってきて」など)をどこまで聞いてくれるかを確認してみてください。
お願いを聞いてくれるなら、愛情バロメータは問題ありません。一方、親のお願いを聞けないなら、愛情バロメータが低くなっている可能性があります。
この場合、子どもが満足するまでしっかり話を聞いてあげましょう。心が満たされると、おしゃべりも落ち着く可能性があります。
愛情バロメータが高い場合
愛情バロメータが高い場合は、どう対応すればいいのか。この場合でも、15分程度はしっかり話を聞くことが大切です。
その後、
- 「少し洗い物しないといけないから、聞きながらやってもいい?」
- 「〇時までに仕事を終わらせないといけないから、まずお風呂に入ってきてくれる?」
- 「○○が終わった後ゆっくり話を聞けるから、続きはその後でもいい?」
少し話を聞いた後であれば、子どもも状況を理解してくれるでしょう。
お風呂からなかなか上がらない場合
今回の相談者のお子さんは、お風呂からなかなか上がらないという点でも悩まれれています。
この場合、どう対応すればいいのか。まず、1時間程度の入浴はリラックスタイムとして認めてあげましょう。
思春期の子には、よくあることだからです。ただし、それが原因で他の家族に迷惑をかけている場合は別です。
順番を調整して最後に入ってもらうか、事情を説明して少し早くお風呂を出てもらうようにお願いしましょう。愛情バロメータが高ければ、理解してくれます。
本日のまとめ
思春期の子どものおしゃべりや行動には、愛情を求めるサインのひとつであることも多いです。
まずは愛情バロメータをチェックし、低い場合には子どもの話をしっかり聞いてあげましょう。
愛情バロメータが高くても子どもが「話を聞いてほしい」と言うなら、最低でも1日15分はしっかりと聞いてあげることが大切です。
明日ですが、「中学生のうちにやらないと後悔すること」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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