先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
子供が何回もお店で好きなゲームカードなどを万引きし、ばれてもずっと嘘をついています。
今頑張って親子関係治してますが、あと何をすればいいですか?教えてほしいです。
お子さんが万引きをしたら、親としても心が痛みますよね。いずれ逮捕につながるリスクもあり、深刻な問題といえます。
では、親としてどのように対処すればいいのでしょうか。ここで正しく対応すれば、子どもは心を入れ替えて、正しい行動ができるようになります。
一方、間違った対応をしてしまうと、いずれ大きな犯罪に手を染めてしまい、人生が台無しになることもあるでしょう。親として、今しっかりと子どもと向き合うことが大切です。
現時点でできる万引きへの対処法
今一時的にやるべきことは、子どもと一緒にお店に行き、直接謝罪することです。
このとき親が涙を流して謝罪することで初めて、子どもは事の重大さを理解することができます。
しかし、それでも反省しなかったり、相手が怒ったりしている場合は、警察を呼んでもらうしかありません。
警察が介入するとなると、高校進学に影響することもあるでしょう。しかし、将来犯罪者になるぐらいなら、今警察を通して厳しく指導してもらった方がいいです。
万引きはギャンブルと同じように依存性が高く、単に叱るだけでは解決しないケースが多いため注意しましょう。
親子関係の改善に向けた注意点
万引きをする原因のひとつに、「社会性が養われていない」ことが挙げられます。つまり、「善悪がつけられない」「何をしたらダメかがわからない」状況になっているのです。
ここで親として大切なのこと、「イエスマンにならず、毅然とした対応をする」ことです。万引き行為を許すことなく、「ダメなことはダメ」と明確に伝えましょう。
参考までに毅然とした対応をしないといけないことは、私が迷傷法と呼んでいる「人を傷つける」「人に迷惑をかける」「法律やルールに違反する」ことなどです。
子どもの行動を全て受け入れるだけでは、社会性を養うことはできません。適切に指導し、善悪の判断をつけられるようにすることが大切です。
ADHDの衝動性が関与している場合
こうした万引き行為は、ADHDの特性から起こっているケースもあります。
子ども自身ダメだとわかっているのに、衝動的に行動してしまう場合です。この場合は、専門的な支援が必要になります。
まずは、公認心理師や診療内科で相談し、衝動性を抑えてきちんと社会生活が送れるようトレーニングを受けるといいでしょう。
医師の診断によっては、薬物療法によって衝動性を抑えることで、日常生活を問題なく送ることができるケースもあります。
専門家の力を借りながら、より効果的な対策を行っていきましょう。
本日のまとめ
子どもが万引きをしたら、一緒にお店に行き、涙を流して謝罪することで事の重大さを伝えましょう。
社会性を養うためには、毅然とした態度で「ダメなことはダメ」と教えることが重要です。
ADHDが関与している場合は、専門家に相談して適切な支援を受けることを検討していきましょう。
明日ですが、「子育てのイライラが落ち着く呼吸法」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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