先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
中1の息子とは夏休みから親子関係が悪くなりました。きっかけはクラスの派手な女子と付き合った事で私が過干渉になり、成績も低下。
ご飯は手間をかける、しなさいをやめる、シニア硬式野球のサポートと学校行事も積極的に関わり、会話やスーパーへの買い物にも一緒に行くまで回復しました。
勉強は個別指導にお任せし、授業がない日も塾の自習室に通ってますが、すぐには回復せず、二学期の数学と国語は2。覚悟はしてましたが、このままで大丈夫でしょうか。
本人がやる気があるにも関わらず成績が上がらないと、親として不安になりますよね。ただ、親のアプローチ次第で、子どものやる気も結果も変わってきます。
そこで今回は「塾に通っているのに成績が上がらない原因と改善法」を解説しましょう。
お伝えした勉強法をすることで、短期間でテストの点数も評定も上がります。やるべきことが明確になり、親としても焦りや不安がなくなるはずです。
現在の状況と成績を上げるステップ
今回の相談内容を見ると、「元々は親子関係が悪かった」とあります。しかし、今は親子関係が改善し、学習環境も整えられています。
これは、良い状況になってきていると言えるでしょう。授業のない日にも塾に通う意欲もあるので、やる気も出つつあると思います。
ただし、子どもの成績が上がるには、「親子関係が良くなる」⇒「やる気が出る」⇒「勉強方法を見直す」の3つのステップが必要です。
現在は「やる気が出る」ところに差し掛かった状態なので、次のサポートをしましょう。
次に取るべきアプローチ
もしお子さんがの行動を見て「まだまだやる気が足りない」と思うのであれば、再度「動機づけ」を行いましょう。
ごほうび作戦やアクティブ進路決め(心の底から行きたいと思える進路を見つけること)を行い、やる気を引き出すことを続けてください。
やる気が出ているのに成績が上がっていないなら、勉強方法が間違っている可能性が高いです。
この場合、テストの結果が悪く子どもが落ち込んだタイミングで、「勉強方法の見直し」を行いましょう。
各教科の具体的な対策
では、相談にあった「数学」と「国語」はどのように勉強するといいのでしょうか。
まず、数学で評定「2」というのは、基礎の理解ができていない状況です。
そのため、学校の教科書の例題と学校の問題集の基本問題を5回ぐらいは解くようにしましょう。
基礎問題をマスターできれば、評定「3」を取ることができます。次に、国語です。国語の評定「2」は、必要な取り組みができていない状態です。
そこで「漢字をしっかり覚えること」「教科書の音読を最低10回はすること」「ワークの答えをテスト直前に覚えること」から始めましょう。
この3つを行うことで、評定「3」を取ることができます。これらの勉強ができているかを、親子で一緒に見直しましょう。
本日のまとめ
成績を上げる上で大切なのは、「親子関係を良好にすること」「動機付けをすること」「効率的な勉強方法を行うこと」です。
「成績が上がらない」と子どもが悩んだタイミングで、勉強の見直しを行うのが効果的でしょう。
評定が「2」の場合、基礎の部分ができていません。教科書の例題や学校の問題集をくり返すことで、基礎をマスターしていきましょう。
明日ですが、「入試の緊張を和らげる方法」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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