先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
中3、不登校になり一年経ちます。そろそろ進路を考えなくてはいけないのですが、説明会に行くと約束して5、6回当日になり行かないの繰り返し。しまいにはその話しないでと。
その後2、3日経つとまた、説明会いくの繰り返しです。親はどのように接していけば一歩踏み出せるのでしょうか?
進路を決める上で、学校説明会や体験入学は非常に重要な機会です。ただ、親が誘っても子どもが乗り気ではないと、困ってしまいますよね。
このとき間違った対応をしてしまうと、不登校が悪化してしまい、高校進学どころではなくなってしまいます。
一方、きちんとサポ-トしていけば、子どもの人生は充実したものになり、希望を持って生活することができるはずです。
子どもが説明会に行けない2つの理由
子どもが説明会に行けないのは、2つの理由が考えられます。1つ目は、行こうと思っているけれど体が動かないからです。
頭では「行かないといけない」とわかっているものの、体や心が動かないというケースが考えられます。
2つ目は、そもそも行くつもりがないからです。親から「行きなさい」と言われるのが嫌なため、とりあえず「行く」と言っているだけの状態です。
どちらのケースであっても、対応は同じです。
今親がすべき対応法
親としては、なんとかして説明会に行かせたい(高校に行かせたい)という思いがあるのでしょう。
ただこの場合、まずはこういった気持ちを出さないことが大切です。その気持ちが子どもに伝わると、プレッシャーになるからです。
子どもは心が苦しくなるため、ますます体が動かなくなるでしょう。ここで大切なのは、無条件の愛情で子どもと向き合うことです。
「高校は行っても行かなくてもどちらでもいい、元気でいてくれたら十分」と考え、子どもに接していきましょう。
それだけで、子どもは心が楽になります。その結果、愛情バロメータが上がり、行動するエネルギーが出てくるはずです。
今後の話し合いだけはしておく
ただし、中3の今の時期は、進学か就職かを決めていかないといけません。そのため、どうするかの話し合いだけはしておきましょう。
「高校は行くかどうかはどちらでもいいよ。ただ、行かない場合は就職することになるよ」と話をし、それぞれのメリットとデメリットを伝えます。
その後、子どもにどうしたいかを考えさせることが大切です。「高校に行きたい」と言うなら、説明会に行くのか、一か八かで進学するのかを相談しましょう。
説明会に行かない場合、その後続かない可能性は高いものの、とりあえず願書だけ出す形でも大丈夫です。
就職の場合は、一緒にハローワークに行って就職先を探すといいでしょう。子どもに決断させることが何より大切です。
本日のまとめ
子どもの高校進学は、親の気持ちでなく、子どもの意志を優先させましょう。
ただし、1つ注意点があります。進学も就職も、どちらにしても愛情バロメータが低いと続きません。
日頃から、親の愛情を子どもにしっかりと届けていきましょう。
明日ですが、「愛情不足の子が初期に起こる変化」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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