先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
中1男子。学校の時間割、プリントの整理、宿題、持ち物の管理などができていません。全ての教科書を毎日持っていっています。
「やり方がわからないなら手伝おうか」と声をかけてもいいと言われます。ゲームが大好きでスイッチ1日2時間、スマホは常に見ていて、注意をすると逆ギレ。暴言を吐いて物にあたります。
仲良し貯金を増やすために好きなご飯を作り、勉強(宿題)の事はあまり言わないようにもしてます。どこまでの声かけをしたらいいのか私自身もわからなくなっています。
子どもが宿題をやらないと、いろいろと言いたくなりますよね。ただし声かけの前に、まずチェックすべきことがあります。
そこで今回は「宿題をやらない中学生にどこまで強く言うべきか」をお伝えしましょう。
間違った対応をすると子どもの反発が強まり、親子関係が悪化してしまいます。
正しく対応することで、宿題だけでなく持ち物管理などもできるようになるはずです。
目次
まずは愛情バロメータをチェックしよう
子どもが宿題をやらない場合、最初に愛情バロメータを確認しましょう。チェック方法は、2つあります。
1つ目は、「子どもから他愛ない話をしてくるか」です。学校での出来事やアニメの話など、日常的な会話をしてくるかチェックしましょう。
2つ目は、「こちらからの簡単なお願いを聞いてくれるか」です。「お皿を向こうに持っていって」などの軽いお願いに応じてくれるかをチェックしましょう。
最低でも1つ、できれば2つ満たすまで愛情バロメータをあげることが大切です。
愛情バロメータを上げる具体的な方法
愛情バロメータを上げるためには、好きなご飯を作ることに加えて、子どもの好きな話をしっかり聞くことが大切です。
ゲームが好きな子なら、スイッチの話を聞いたり、一緒にプレイしたりするのもいいでしょう。
また、条件付けの愛情になっていないかもチェックが必要です。「勉強するならいいよ」といった声かけはやめましょう。
愛情バロメータが上がれば、8割から9割の問題は改善されます。
愛情バロメータが上がった後は話し合いを
愛情バロメータが上がれば、ようやく話し合いができる状態です。
「宿題ができていないのは、よくないよね。どうしたらできそう?」と声をかけ、一緒に解決策を考えましょう。
たとえば「自分でやって夜に親がチェックする」「時間を決めて一緒に取り組む」といった方法が効果的です。
愛情バロメータが上がっていれば、きちんと話し合いができます。ただし、なんどやり方を教えてもできない場合は、
ASDやADHDなど発達障害の可能性も考えてみましょう。宿題がグチャグチャに書いてしまう、片付けなどが極端に苦手な場合、ASDタイプであることもあるからです。
一度小井出博文先生のような公認心理師にお願いをし、検査をしてもらうと安心できます。
本日のまとめ
宿題をやらない中学生には、まず愛情バロメータをチェックすることが大切です。
低い場合は上げることから始め、十分に上がったら話し合いを通じて解決策を見つけましょう。
それでも改善されない場合は、発達障害の可能性も考慮して専門家に相談することをおすすめします。
明々後日ですが、「勉強したいのに続かない中学生のサポート法」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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