先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
中2から不登校でしたが、中3の2学期から登校するようになりました。
しかし夜中まで携帯を触り、朝起きれなくて遅刻や欠席したり、遊びたくて塾を欠席したり、友達が模試受けないからと欠席したり自分勝手な行動が直りません。
塾も模試も本人から受けると言いました。塾以外では一切受験勉強をしていません。
過干渉な言動は辞めて、愛情バロメーターを上げてますが、自分勝手な行動は直らない気がしてこの先が不安です。
子どもが不登校になると、復帰後はできれば勉強を頑張ってほしいですよね。ただし、間違ったタイミングや状況で頑張らせると、不登校に逆戻りすることがあります。
では、どういった状況であれば勉強を頑張らせられるのでしょうか。不登校回復期の対応によって、今後子どもがスムーズに学校に戻れるかどうかが変わります。
正しい対応を学ぶことで、不登校は解決し、子どもも前向きに将来を考えられるようになるはずです。
不登校回復後の子どもの状況
相談者さんのお子さんは、現在、朝起きられず遅刻や欠席がある状況です。つまり、五月雨登校気味であり、完璧に不登校が解決したわけではありません。
この状態で、勉強を頑張らせすぎてストレスが溜まると、また行けなくなってしまうでしょう。そのため、今の段階では勉強をやらせない方がいいです。
今の回復期に必要なのは、さらに愛情バロメータを上げて、生活リズムを整え、再び不登校にならないようにすることです。
最優先は、毎日学校に行くこと
優先すべきことは、毎日学校に行くことです。そのため、模試や塾を欠席すること、家で勉強しないことは一旦置いておきましょう。
毎日学校に行くためには、愛情バロメータをしっかりと上げ、生活リズムを整えるように話し合うことが大切です。
「明日は朝起こした方がいい?」と聞き、起こして欲しいなら起こすようにしましょう。
頼んだにも関わらず起きれなかったときには、「昨日寝たのは遅かった?」「今日は早く寝られそう?」と話し合いをして改善していく必要があります。
過干渉を止めるだけでは、愛情バロメータは上がらない
現在相談者さんは、過干渉を止めたと言われています。ただ、やめるだけでは、下がっている愛情バロメータが元に戻るだけです。
つまり、プラスにするためには、「子どもが求めていることをすること」が必要です。たとえば、
- 好きな料理を作る
- 一緒にゲームをする
- アドバイスせず、話を聞く
- 居心地の良いリビングを作る
その結果、学校へ行く気力や、勉強に向かうエネルギーにもつながるはずです。
本日のまとめ
不登校の回復期は、勉強を頑張らせる時期ではありません。まずは生活リズムの乱れをなくすことと、愛情バロメータを上げることを意識しましょう。
塾や習い事、家で勉強しないことは現時点では考えなくていいです。勉強は、しっかりと登校できるようになってからにしましょう。
明日ですが、「過干渉をやめたら起こった変化」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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